▼平成28年8月8日。15:00に今上陛下のお言葉がテレビで放映されました。ぼくはなんとかその時に傾聴することができました。約11分間のお言葉。
▼個人的な思いに関しては個人ブログに記しました。もしご興味があればお読みいただければと思います。(こちらから)
▼今回こちらの新和座ブログでは、今上陛下のお言葉の一部「これまでのように、全身全霊をもって象徴の務めを果たしていくことが、難しくなるのではないかと案じています。」について感じた事を書きたいと思います。
▼今上陛下のこのお言葉には”仕事”についての考え方をお示しになっているような気がしてなりません。
▼それは・・・『「仕事」というものは小さいも、大きいも、やりたいもやりたくないもない』、ということです。
▼今上陛下はご公務に対し、別け隔てなく、全てのご公務に対して全身全霊で臨まれたからこそ、先ほど書きましたお言葉が出てくるのではないでしょうか。「天皇」という地位におられ、象徴としての全ての務めが全て大事であり、ご自分のお好みや仕事の大きさで分け隔てない、全てについて全身全霊で臨まれる、こうしたお姿、お考えに心がふるえます。
▼ここに「私心」を微塵も感じません。ぼくはこの今上陛下のお姿は本当の意味での日本人の象徴、日本人はこうあるべきだ、というお姿だと感じました。
▼しかし、ぼくは「私心」を無くそう無くそうと思っても「私心」丸出しになってしまいます。ぼくの演出が目立てば良い、とか、ぼくだけかっこよければいいとか、新和座が有名になれば良いとか・・・さらに言えば「これは本当はやりたくない仕事だった」ですとか「この仕事は本当はぼくの仕事じゃない」などなど・・・まったくもって「私心」丸出しです。
▼もちろん、劇団に所属し、お芝居をやっているわけですから野心やハングリー精神・上昇志向がないわけではありません。こうした心がないと向上していかないのも事実です。
▼今日の今上陛下のお言葉を傾聴し、とっても心がふるえました。どこまで陛下のお姿に近づけるかわかりませんし、もしかしたら、永遠に無理かもしれません。
▼しかしながら…新和座に限らず・・・ぼくの個人的なモノを書く仕事などに関しても、『仕事に大きいも小さい』もなく、『やりたいもやりたくない』もない、そこには、純粋に”大切な仕事”があるのだ、ということです。仕事は罰ではなく、喜びなのだと改めて感じました。
▼無くならないまでも…「私心」をなるべく消し、向上心を持ち、常に”全てが大切な仕事なんだ”と肝に銘じて作品作りと向い合って参ります。