これだけやればいい、なんてモノはありませぬ。

▼お芝居をしようと思った時に、
『これだけやれば大丈夫』
というモノは存在しません。
劇団や組織には色々な文化がありますが・・・『これ』だけというモノはありません。少なくともぼくは聞いたことがありません。

 

▼お芝居に関して言えば、「やれることはすべてやる」というのが稽古でも公演でも必要になってくると考えています。

 

▼もちろん、色々な制限が出てきて、結果として「やれなかったこと」は出てくると思いますが・・・それでも、「これだけやっておけば大丈夫」といったことは存在しません。

例えば当然のことながら、お芝居の為だからといって人を殺してはいけませんし、強盗もいけません。法に触れずとも、経済的理由や物理的理由できないことはたくさんあります。
舞台演劇の場合、この「制限によってできないこと」というのは意外に多いのです。

ですから、どこかでカバーしなければなりません。

 

▼翻って、役者さん個人、スタッフ個人としても同様に「これだけやれば良い」というモノも存在しません。確かにセオリーはありますが・・・それだけではもちろん足りません。
どんな仕事でもそうだと思いますし、お芝居ももちろん、
『これだけやればいい』と考えるよりも
『やっちゃいけないこと以外全てやる』方が良いと考えています。

2017-05-06a

 

▼もちろん、既に書きましたとおり、「やりたくても出来無い事」も出てきます。ですから、”やっちゃいないこと以外全てやって”も・・・出来無い事はもちろん出来てきます。しかし、「これだけやればいい」と考えていたら、新しいアイデアやもっと良い方法を見つける事は出来ませんし、なにより、考えているだけでは成果は出ません。

 

▼つまり、色々なやり方がある中で、コレとコレとコレをやれば、他はやる必要がない(やってはいけない)ということではなく、芝居の中で決められた禁忌、やってはいけないこと(例えば法を犯すことなどです)以外全てを試してみる、これが大事なのだと思っています。

 

▼夢中になっていたりすると、自分の中で勝手に「これだけやればいいよリスト」が作成され、他の方法や、考えに対して挑戦しなくなり、かえって自分の芝居の範囲を狭めてしまっている、なんていうこともあるのではないでしょうか。自分自身に制限をかけず、常に『やっちゃいけないこと以外全てやる』という思いを胸に色々と挑戦し、作っていくことが肝要だと考えています。

 

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