稽古場で・・・

#デスマーチ の稽古場で・・・・

ぼくは演出をしていて・・・
稽古場で悩む事がある。

それは、講座の空間やワークショップの空間とは違う。

稽古場での空間では、如何にお客様に受け入れられるか、如何にお客様に伝えることができるかということだ。

方法は色々ある。
喋り方なのか、
仕草なのか、
はたまたテキストなのか・・・
そもそも、位置なのか・・・

一回つくったものを壊すこともある。
つくってはこわし、
こわしてはつくる。

これがぼくの演出だと思っている。

忘れられない表情

昨日の稽古場でどうしても忘れられない表情がある。
その表情を見て・・・ぼくは更にやる気を出す。

俳優さんが目で語り、表情で語る。
言葉では言い表せないほど、言葉じゃなく、その表情は物語る。

そういう表情を見るとぼくの稽古場での悩みは・・・答えが出る。

もちろん、芸術に答えはない。
ぼくの答えが必ずしもお客様に受け入れられるわけではないし、
総てのお客様のお好み、100%沿うことは不可能だ。

それでも、ぼくは・・・答えを出す。

孤独

俳優や演出者は孤独に陥りがちだ・・・
一人でつくり、一人で悩む。

しかし、どんな仕事でもそうだと思うが・・・一人で総てができるわけがない。
そして、一人の頭の中で総てができるわけではない。

台本に関する情報、演技プラン、演出プランを共有し、そこから、創り出す。

ぼくには幸いな事に
座長を始め、心強い仲間がいる。
演出チームにもいとうがいて、ともに考えてくれる。

だから孤独なんかじゃない。

ぼくは昔、孤独を気取っていた。
しかし、孤独なんかじゃないんだ。

作品に向かい合う総ての人間が仲間であり、同じ目標に向かい合うのだ。

稽古場で悩むが・・・しかし、答えを導き出し、お客様にご覧いただくその日に全弾撃ち尽くす。
これがぼくの演出だ。