【王女メディア出演者紹介】イアソン役 稲木晃浩

西村とダブルキャストでイアソンを演じます、稲木晃浩です。

 

王女メディアとの出会い

冒険を続け、コルキスにたどり着いたイアソンは、早速黄金羊毛を探し始めます。その在処を知っているコルキス王アイエテスは、イアソンに金羊毛皮を最初から渡すつもりはなく、逆に罠にはめようと画策します。彼はイアソンに「アレース(オリュンポス十二神の一柱である)の持っている火を吐く牡牛を駆って土地を耕し、そこに竜の歯をまくように。」と言いました。この時のイアソンにアイエテスの娘メディアは一目惚れしました。彼女は魔法を操ることができました。メディアの恋心は、女神ヘラの要請によってアプロディテが吹き込んだ偽りのものだとされています。メディアは密かにイアソンと会い、自らの結婚を条件に父を裏切ってイアソンを助ける約束をします。メディアはイアソンの体に炎でも剣でも傷つかないという魔法をかけ、アイエテスの言いつけ通り、イアソンは牡牛を従わせることに成功しました。さらにメディアはイアソンを黄金羊毛のある場所に案内し、見張りの竜を魔法で眠せます。こうしてイアソンはメディアの協力のもと、目的の黄金羊毛を手に入れたのでした。

 

メディアへの思い

稲木は西村と同様、2017年に新和座に入団いたしました。
彼は、学生の時から芝居に親しんできました。新和座に入団をきめたきっかけも「ロミオとジュリエット」を観て、石井に憧れたからと聞いております。
そんな彼が新和座での古典に初挑戦です。

彼もまた、「その役として舞台上で生きる」為に試行錯誤しております。
心情の吐露を実現すべく、稽古に邁進しております。
彼が表現する、イアソンの思い、メディアへの気持ち、思い…どうか劇場にて御覧ください!!!

稲木は常に全力で役に向かっています。
西村と共に次代の新和座を担う彼らをどうか劇場にて御覧ください!!!
2月16日、17日、是非、中板橋新生館スタジオへお運びのほどお願い申し上げます!

 

王女メディアは2月16日から!
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【王女メディア出演者紹介】イアソン役 西村公佑

イオルコスの王子

イアソンはギリシャにある、イオルコスの王アイソンの子でした。
しかし、イアソンが幼くして、アイソンが死んだため、叔父(アイソンの弟)に当たるペリアスが王位を継ぎました。
イアソンはケンタウロス(ギリシャ神話に出てくる半人半馬の怪物)の賢者ケイロンに預けられます。女神ヘラ(結婚と母性、貞節を司るギリシャ神話の女神)の加護がこのころからイアソンにはあったといいます。
やがて成人したイアソンはイオルコスに戻って、叔父ペリアスに王位の返還を求めますが、王位を返還したくないペリアスは一つの条件を出したと言います。
これが後にメディアと出会う契機となる、「コルキスにある黄金羊毛の奪取」なのです。ちなみにこのイアソンの王位返還要求以前にペリアスはとある神託を受けていました。それは「サンダルを片足だけ履いたものに王位が奪われるであろう」というものでした。
まさにこの時のイアソンはサンダルを片方しか履いていませんでした。
どうしても王位を返還したくないペリアスはとんでもない条件をつきつけたんですね。。。。いまで言うと・・・きっと都市伝説レベルのことを実現するように要求したのでしょうか・・・

 

今回、イアソンを演じるのは…


今回、このイアソンを演じるのは、西村公佑と稲木晃浩です。
この二人がアイゲウスとダブルキャストで演じます。

西村は、2017年に新和座に入団以来、自分の役に真摯に向かい合ってきました。
そして、今回、この「ネクストチャレンジシアター」にて、物語の根幹を担う役にチャレンジします。
西村はこのイアソンのような役を演じるのは初めてであると思います。
だからこそ、彼の純粋なイメージがイアソンをどう生かすか・・・ご期待いただきたい点の一つです。

西村も稽古を行う度に進化しています。
イアソンがイアソンとして、舞台上で生きている、そんな思いを感じさせてきます。
まだまだ芝居が荒いところはもちろんあります。
しかし、彼が真摯に向かっている「イアソン」、そして、メディアに相対する姿勢、関係性を劇場にて御覧ください♪

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公と私と。

どんな人でも…

どんな人間でも”公”の部分と”私”の部分があると考えています。
会社だったり、バイト先だったり、家族であったり…
自分以外の人間と接するとき、いろいろな”公”を背負う場合があります。

よくぼくは「武藤さん」と呼ばれますが…細かく考えると、個人では呼ばれていないような気がします。
個人で呼ばれるとすれば、「武藤賀洋」さんがより個人っぽいですし、もっと正確に申せば、
「○○市××区△△町の武藤賀洋」が個人を指すと思っています。

ちょっとそれてしまいましたが、、、、
仕事でもそういう時があります。
「武藤さん」ではなく、「新和座さん」と呼ばれることがあります。

 

公と私と

こう考えると、誰でも個人としてと、公(組織)としての立場を持っている気がします。

この個人の思いや行動と”公”の意思・行動というのは必ずしも一致しない場合がまま、あります。

その時、僕は辛抱できるのか。
その時、僕は壊れずにいられるのか。
その時、僕は本当に僕を出さずにいられるのか。
はたまた、我を出してしまって、全てを破壊するのだろうか。

お芝居を作る時もそうです。
ぼくの我が出てしまいすぎやしないか。
しかし、ぼくの思いがでなければ、それはぼくの作品ではないとも思います。
こうした二律背反を抱えながら…稽古は進んでいくものだと思っています。

どちらがどう、というわけではなく。
公と私と。

ぼくはこう見えて、なるべく「私」の部分を消そうと頑張っています。
しかし、完全に消すことはできません。

クレオン王を演じていもそうです。
どこか、「私」の部分が出てしまいます。
しかし、クレオンと作品としての王女メディア、新和座という色々な要素が加わった時、ぼくの「私」の部分だけでは作れないのも事実なわけです。

こうした矛盾するようなふたつを抱えて、ぼくは・・・ぼくらは作品を作り続けていくのだと考えています。

 

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【王女メディア出演者紹介】メディア役 いとうともえ

太陽の神の孫

今回は「王女メディア」の主人公、メディアについてです。
メディアはメーデイアとも言い、ギリシア神話に登場するコルキスの王アイエテスとアステロディアーの娘で、太陽の神ヘリオスの孫です。女神ヘカテの魔術でイアソンのアルゴナウタイの冒険を成功に導きました。

 

メディアの思い

メディアは神話でもこの「王女メディア」の物語でも、いわゆる酷いことをたくさんします。弟を殺したり、イアソンの叔父ペリアスの娘に父親を殺させたりします。
しかし、これは全てはイアソンの為。イアソンの為にこうした悪事にも手を染めたのです。

もちろん、個人的にはこうした方法が良いとは思えませんし、現代では通じる方法ではないと思います。
しかしながら…こうした思い、”思いを寄せるものの為なら、手段は選ばない”ということは非常に理解できます。

こうした総てを注いだイアソンがメディアとの結婚の誓いを破棄してクレオン王の娘グラウケーと結婚しようとしてしまいます。
これにメディアは…

 

メディアに挑戦するのはいとうともえです。

このメディアに挑戦するのは、座長いとうともえです。

普段のいとうは、本人が発する声、雰囲気から「癒やし」の人と言われています。ふんわりボイスに物腰の柔らかさ、そして、徳の高さ。座員が慕っております。
そんな彼女が…正反対の・・・この狂った女、「メディア」を演じます。

おそらく色々と苦労していることがあると思います。
しかしながら、稽古を進めていく度に「王女メディア」が産まれてきています。

今までに、誰もやったことのないメディア。これが今、産まれつつあります。
新しいメディア。是非、劇場にて御覧ください!!!

 

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【王女メディア出演者紹介】クレオン王役 武藤賀洋

王女メディアの発端は…

アルゴー船での冒険を終えたイアソンは妻メディアの協力もあって、イオルコスの王になったわけですが、その王位継承の際、メディアは先王であったイアソンの叔父ペリアスを彼の娘を欺いて殺してしまいます。
その殺人の罪でイオルコスを追われたイアソンとメディア。彼らはコリントスに流れ着きます。
コリントスの王クレオンは罪人とはいえど、イアソンの人柄をずいぶんと気に入り、自分の娘クラウケーとの結婚話を持ちかけます。こうして、エウリピデスの「王女メディア」が始まるわけです。

 

オイディプス王にもクレオン王

ギリシャ悲劇がお好きな方ならご存知のお話かもしれませんが、古代ギリシャ三大悲劇詩人の一人であるソポクレスが、書いたギリシャ悲劇の最高傑作として名高い「オイディプス王」にもクレオンという名前の王が出てきます。
色々な文献を参考にしますと、この二人別人だということなのです。
オイディプス王に出てくるのは、テーバイの王で、メディアに出てくるのはコリントスの王クレオンです。’クレオン’にはもともと『支配者』という意味がこめられているそうです。

 

支配者クレオン

メディアの本編では、クレオンは自分の娘をイアソンに娶らせた直後より始まります。これはいつの世も同じかもしれませんが、政略結婚でない限り、自分の子供を嫁に嫁がせるわけですから、かなりイアソンの事を気に入っていたのでしょう。

今回、このクレオン王を演じるのは文芸部の武藤です。
いつもは偉そうに演出していますが…今回は演出から離れ、このクレオン王に向かい合っています。

余談ですが…実際の武藤も、稲木・西村を大変気に入っており、「こういう大人にならないでね」と言って稽古をしております。

武藤はこのクレオン王がとっても好きだと言っております。この好きな役を武藤がどう演じますか、是非劇場にてご覧いただければと存じます!ご期待ください!!

 

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新和座の舞台には愛がある。

これは何回か色々なことろで書いていると思います。
ぼく、武藤の演出家としての思想と言ったほうがいいかもしれません。
お芝居というものは『人間の愛』だと思っています。

愛と言っても色々な愛の形があります。
親子愛・ 夫婦愛・恋愛・友情・兄弟愛・師弟愛・動物への愛・物への愛
などなど・・・

色々な愛の形がありますが・・・
お芝居というのはこういった愛が根本にある気がしてなりません。
ぼくはお芝居において究極に表現したいことはこの「人間の愛」なのです。

どんな物語にもどんな舞台にも人間の血の通った愛がなければ、人の心は動かないと思っています。
例え、悲劇であろうとも、その裏には人間の愛が絡んでいると思います。
例え、喜劇でも、その裏には人間の愛情がなければ笑いを届けることはできないと考えています。

舞台を作るスタッフ、キャストの全てが見せかけだけの愛しか知らないのであれば、それはやはり、うすっぺらいものになってしまう気がします。

愛には色々な形があるからこそ、人の裏切りや信頼、つながりといった部分を表すことによって、物語がより深くなり、また、どんな物語でも、その登場人物の関係性を突き詰めていき、解釈するとなんらかの愛の形が垣間見えると思うのです。

仏作って魂入れずという言葉がありますが、これは、肝心なことが抜けると何もならないという意味で、一番大切なことを忘れたり、疎かにすることのたとえです。仏像を作っても、魂を入れなければただの木や石にすぎないといことからの喩えなのですが…
これと同様に、物語から芝居を創っても、肝心の魂、人の心、想い―――愛が入っていなければ何にもならない、見ていただいているお客様に何も届けることが出来ないのではないか、そう思っています。

さて、色々な物語には色々な登場人物が出、それぞれに関係性があり、その根本は愛情につながっていると思うのです。そこには所謂、愛もあれば、愛ゆえの憎しみ、苦しみ、葛藤など…様々なものがあると感がております。この登場人物たちを舞台上で生かすべく、人間の愛について研究していきます。

今回のメディアについては…
ぼくは演出担当ではありません。しかし、私ども新和座の舞台には「愛」があると思います。
それは座長以下座員全員が、誰かの愛を感じ、それを原動力して創っていると感じているからです。

 

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私のできる事♪

もーくもくもく木曜日♪
木曜日更新担当の松井ともみです♪

1月23日、昨日、お誕生日を迎えました!!(*´ω`*)

ツイッターでは多くのフォロワーさんからメッセージ、ラインやメール、沢山のお祝いのお言葉をいただきました!!
贈り物やイラストなどもいただきました!!
ありがとうございます!!

私なんかに皆さん優しくて、本当にありがたいです…!
でも、新しい歳は”私なんか”と思わず、”私だからできること”を見つけて、これからもお芝居などの活動も頑張って前へ進んでいこうと思いますので、今後とも宜しくお願い致します。

なんてちょっぴり硬い事は一旦置いておいて…♪

今ね!すっごく嬉しい気持ちなのっ!!♪
いつも支えて下さる皆さんのお陰なんだなあって心から思います!!
だからこそ、いただいたハッピーエネルギーを”役者の私として出来る事”で、早く恩返しがしたいです!!♪

役に1番も2番も無いって言うけど、内心は私だって、いつかはカーテンコールで最後に登場してみたいって思うし、公演チラシの真ん中にも載ってみたいです!!♪

これからも一生懸命、いっぱいいっぱい頑張るから、ずーっと見守っていて下さいねっ!!!♪

いつも感謝♪
いつも笑顔♪
明日もキラキラの1日でありますように♪