新和座の舞台には愛がある。

これは何回か色々なことろで書いていると思います。
ぼく、武藤の演出家としての思想と言ったほうがいいかもしれません。
お芝居というものは『人間の愛』だと思っています。

愛と言っても色々な愛の形があります。
親子愛・ 夫婦愛・恋愛・友情・兄弟愛・師弟愛・動物への愛・物への愛
などなど・・・

色々な愛の形がありますが・・・
お芝居というのはこういった愛が根本にある気がしてなりません。
ぼくはお芝居において究極に表現したいことはこの「人間の愛」なのです。

どんな物語にもどんな舞台にも人間の血の通った愛がなければ、人の心は動かないと思っています。
例え、悲劇であろうとも、その裏には人間の愛が絡んでいると思います。
例え、喜劇でも、その裏には人間の愛情がなければ笑いを届けることはできないと考えています。

舞台を作るスタッフ、キャストの全てが見せかけだけの愛しか知らないのであれば、それはやはり、うすっぺらいものになってしまう気がします。

愛には色々な形があるからこそ、人の裏切りや信頼、つながりといった部分を表すことによって、物語がより深くなり、また、どんな物語でも、その登場人物の関係性を突き詰めていき、解釈するとなんらかの愛の形が垣間見えると思うのです。

仏作って魂入れずという言葉がありますが、これは、肝心なことが抜けると何もならないという意味で、一番大切なことを忘れたり、疎かにすることのたとえです。仏像を作っても、魂を入れなければただの木や石にすぎないといことからの喩えなのですが…
これと同様に、物語から芝居を創っても、肝心の魂、人の心、想い―――愛が入っていなければ何にもならない、見ていただいているお客様に何も届けることが出来ないのではないか、そう思っています。

さて、色々な物語には色々な登場人物が出、それぞれに関係性があり、その根本は愛情につながっていると思うのです。そこには所謂、愛もあれば、愛ゆえの憎しみ、苦しみ、葛藤など…様々なものがあると感がております。この登場人物たちを舞台上で生かすべく、人間の愛について研究していきます。

今回のメディアについては…
ぼくは演出担当ではありません。しかし、私ども新和座の舞台には「愛」があると思います。
それは座長以下座員全員が、誰かの愛を感じ、それを原動力して創っていると感じているからです。

 

王女メディアは2月16日から!
公演詳細は↓をクリックしてください


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)