我、事において後悔せず。

▼タイトルは剣豪宮本武蔵が書いた「五輪書」の中にある一節です。

▼ぼくはこの言葉を「自分の身の回りで起こる全てのことを受け入れ、後悔しないようにする決意」という意味だと解釈しています。

▼決意。昨日の稽古場にあったのはその決意でした。

2016-06-06ba

▼出演者も(ぼくも含めた)スタッフも公演に向けて新たな決意が感じられた稽古場でした。

▼「もっとうまくなりたい」「上手くやろう」「公演を絶対成功させるぞ!」と言った言葉は交わされませんでした。俳優はセリフと仕草、動作で。スタッフはスタッフワークで…その決意が伝わってきたのです。

▼舞台演出家から見れば・・・ここ何日かの練習・稽古で創って来たもの、良くなってきたものは全ての出演者にあります。勢いが出てきたり、視線が決まるようになってきたり、殺陣のシーンの速度が増してきたり、動作のキレがよくなったり、表情がよくなったり・・・

▼しかし、全員分を書くと嘘くさくなりそうなので書きません。書きませんが…演出者として、この空気感を伝えようと言う思いに立った時、代表して一人の俳優の変化について書いてみようと思います。

2016-06-06bc

▼座長の石井かほる。今回ロミオを演じます。女性の石井が男の子の役をやるわけですから…それは色々な苦労もあるでしょうし、イメージがつかない部分もあるでしょう。

▼しかし、この何日かの稽古で『全体を引っ張る』くらいの勢い・パワー・空気が増してきたのです。この作品の中に生き、ロミオという役に真剣に向かい合う。それが昨日の稽古場の通しで現れていました。

▼身内ですので、贔屓目に見ている部分もあるでしょう。しかし、確かに今までの石井とは違った佇まい、今までとは違った空気を纏い、稽古場に立ち、役を生きていたのです。

▼石井だけの事を書きましたが・・・はじめに書きましたように、俳優もスタッフも…全ての人間が『決意』を持って取り組み、それが全体としてグイグイ進む稽古場となってきました。

▼今までにない、新和座の勢い・パワー・空気、是非、劇場で御覧ください!!劇団新和座第10回本公演『ロミオとジュリエット』の詳細はこちらから御覧いただけます


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