Easy? No! It’s not easy!! It’s ‘basic’.

基礎練習というものがあります。これはお芝居に限らず、どんな仕事でも、スポーツでも、芸事でもあります。

 

実はと言うと、私、この基礎練習が大っきらいでした。役者修業時代。その時の気持ちを今、考えてみると、酷い物です。
「なんとかごまかせないかな」
「走るの嫌だな」
「滑舌も完全には言えないけれども、だいたい言えているからいいか」
・・・などなど酷い物です。
自分に甘いと言うか・・・

 

さて、皆さん、”基礎練習”と聞くとどのようなイメージを持ちますか?
「簡単な練習?」
「基礎的な練習?」
(日本語の)イメージとは怖い物で、基礎=簡単ととらわれがちです。もちろん、これは誰でも練習すれば、ある程度はできる内容が多い訳ですからあながち間違っているわけではありません。

 

が!
これを簡単な練習と思って疎かにすると、大変なことになります。

基礎練習とはeasyな練習ではなく、basicな練習なわけです。つまり、文字通り、基礎を成す練習なわけです。これを怠ると台本練習してみたところで、何にもなりません。特に芸事は1日サボると3日分後退すると言われています。一見して基礎的なものこそ、その仕事(お芝居も含め)、その正体であると感じています。

2017-03-13a

ここで注意をしなければ行けないのが、基礎練習をする目的をきちんと持つということです。
例えばランニング。アスリートになるわけではないのですから、早さを求めてもあまり意味を成しません。2~3時間という公演時間に耐えるう体力がつける目的があれば、適度な練習量が導き出せます。また、同時に、精神を鍛える目的ならば、ぶっ倒れるまで走るもの目的の一つです。先ほど「早さ」も出ましたが、役が「如何に速く走れるか」を追求している役であれば、早く走ることも大事だと思います。

 

つまり、基礎練習は目的を持って、基礎的な(ベーシックな)機能を鍛える、その鍛える目的をきちんと持てば、上達も早くなると思いますし、なによりも楽しくなるものだと思います。目的や効果を知らずにただ、やみくもにやっても辛いだけです。

 

私も今は、楽しみながら、基礎練習を行っています。しかし、若い時の私に教えてあげたいものです。。。。ベーシックなんだよ、と。


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