流行りとか流行りじゃないとか

数年前に比べて去年(?)くらいからベレー帽が流行り、街中でよく見かけるようになりましたが、私はもう何年も前からベレーを愛用していたわけで、ここ最近街中ですれ違うベレーを複雑な気持ちで眺めています。
流行りとか流行りじゃないとか基本的にはどうでもいい派なんですけれど、流行っているから使っている、とかいうのは私のスタイルではないので好きじゃないんです。
あ、別に他の人が「流行ってるから使ってるんです」っていうのは全然いいんです。そもそも悪いことじゃないし、それがその人のスタイルだから。
でも私は違うからそう思われたらいやなんです。

 

……って、別に誰もお前のことなんかそんなに気にしてないよって感じですが、そういう問題じゃないのですね。
よく思われたい願望とかはないんです。別にできた人間じゃないし。でも赤が好きなのに、黄色が好きって思われるのは嫌というか。
皆がダサいと言っても、自分がいいと思ったら使うし、逆に皆がいいと言っても自分がダサいと思ったら使わないし。
自分の感覚とか感性とかこだわりだけで満たしてある。
生きる部分。誰にも迷惑をかける部分じゃないので。

 

更に、困ることに「たらしアイテム」というのが流行ってきたらしいと先日テレビで観てしまったのです。
ベルトの端だったり、キャップのサイズ調節する部分だったり、スカーフだったり。

 

……何が言いたいか、私と何度か会ったことのある方にはわかったでしょうか?

もう結構以前から私はスカーフをだらだら垂らしながら歩くのが定番なわけで、まさに今の垂らしアイテム流行りものと一致してしまうわけです。
ベレーに垂らしとなんだか思い切り流行りアイテムで固められているような感じがなんとも気に入らない日々を過ごしております。

 

流行ってるという言葉ほど褒め言葉じゃない言葉はないわけですよ。私としては!
別に褒めてもらうために自分の身に着けるものを選んでいるわけでもスタイルを決めているわけでもないので、褒めてもらう必要はゼロなのですがこれは困る。
流行りはめぐるとは言ったものですが、流行がさっさと変わってくれることを願う日々であります。

 

自分というものがよくわからないうちは服もいろんな色を選んだり今思えば模索していたりなりたい自分に塗り替えようとしていたのかもしれませんが、
今は誰になんと言われようと(父には「同じ服しか着ていない」と影で言われているらしい)私は私の好きな色しか着ないし、好きな服しか着ません。
主に黒で固められていますが、余計な色味は私に必要ないのだと今のところは思っているのです。
余計なイメージは膨らまない色だし、上塗りすればどんな色にも染まれるし、黒にすることで他が引き出せるし、一番しっくりくるんです。
……長いこと会ってなかった友人には驚かれたりもしますが、一通り試すと最後はそぎ落としていくしかなくなるんですね。何事も。

 

ごてごてしていると、一番何が大切なのか見失ってしまうんです。
そんな気がします。
だからシンプルが好きになっていくのかな、と。
どんなことにも結構言えるのですが。でもそれは本当に千差万別。答えのないものには正解もありません。

 

ただ、身に着けるものや、食べているものや、住んでいる場所や、生き方や、選ぶすべてで自分というものが作られていってしまうということは事実だと思うので、そういう思いで大切に考えたいし、選択していきたいものだと思います。
自分が考えて選んだ答えならそれが自分の正解だし、自分自身だと思うので、どんなものを選んでもどういう生き方をしても胸を張って生きていきたいものです。

 

……そんなことを考えながら。

 

ポットにたっぷりの紅茶を入れて、新和座ブログを書き、太陽の光を浴びて喜ぶ(?)草花を眺めて水やりをして歌を歌う。
そんな私の土曜日。

 

では皆さま、素敵な週末をお過ごしください。


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