どちらが正しいというわけではなく。

▼劇団新和座の公式サイトをご覧頂きますと、女性メンバーが多いです。

▼世の中では「女性の職場はやりにくい」ですとか「女性のグループは怖そう」というイメージがありますが、新和座の中ではこのイメージは当てはまりません。

▼と言いますのも、新和座の特色なのですが…ある種の考えが根本にあるからです。

▼それは「真情の吐露」を体現するという目標を共通の認識として持っています。

▼もちろんこの他に目標はあるのですが、劇団の活動に関してもこの目標から逸脱していないかという判断をそれぞれがしているのです。

▼少し話は逸れますが、ぼくが新和座に参加したきっかけは、「先生と生徒の出会い」からでした。とある専門学校で出会いました。新和座が古川・なら・石井らの手によって設立された時、彼らの熱意に感ずるものがあり、参加をしたのです。

▼そうした関係からもちろん今でも「先生」的な役割をする時はあります。しかしながら、ほとんどの場合、俳優陣はぼくを演出者として認めてくれていますし、ぼくも彼ら彼女たちを俳優として接しています。

▼ですので、劇団の運営、作品作りに関しても意見が合わない時がありますし、純粋な作品作りに関しては『演出』と『俳優』の仕事の領分をそれぞれが認識しておりますが、やはり意見が合わない時があります。

▼そうした時は『議論』をします。ぼくが”先生”だからと言って、ぼくの意見だけが通るわけではありません。そしてこの議論は誰が正しい、か決める、というものではありません。それぞれがそれぞれの意見を出し合い、上記の目標、その時々の目標に沿うか沿わないかを全員で考えます。

2016-04-26c

▼去年、座長が石井に変わり、この議論はさらに活発になってきています。「自分たちに足りない部分」「自分たちが得意な部分」を把握し、”真情の吐露”を体現する為にお互いの意見を交わしております。

▼議論というものは時間がかかる場合があります。しかしながら、勝ち負けをつくる”言い争い”ではなく、目標に沿うための方法を見出す議論を行うことによって、更にメンバー同士が思考を交換でき、連携が非常にとれるようになります。ですので、ぼくらは議論を重ねる事も大事にしております。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)