写真を撮るのを忘れました、何故ならば集中していたからです。

▼暑さ寒さも彼岸までまでと言いますが…今日は涼しい一日でした。しかしながら…秋の長雨と申しますように…ぐずついたお天気の東京地方でした。

▼さてさて、進んでおります、『デスマーチ』の稽古ですが・・・今日は稽古場の写真を撮り忘れました。何故ならば、集中していたからです。
いったい何に集中していたのでしょうか?!

1.ブチ切れて、叱るのに集中していた。
2.仏像の話に集中していた。
3.デスマーチの役作り過程に集中していた。

▼1番と思った方。武藤をよくご存知で。叱りがはじまると・・・2時間くらいぶつくさ文句いってますからね。2番と思った方。おしい。稽古後の帰り道でアツく仏像について語りました。

▼正解は3番です!『くっだらない問題を出してんじゃねぇ』とお思いかもしれませんが・・・ご容赦を。ぼく、物語をつくる最初のほうはとっても集中してしまうのです。もちろんいつも稽古は集中するのですが・・・この”役”の”基盤づくり”の期間は実は・・・演出作業以外目に入りません。他の一切の事を考えなくなってしまいます。

▼何故か。それは設計の段階だからと考えているからです。もちろん台本は今回、奏ちよこ先生に書いていただきましたので、設計図といいますか、拠り所は存在しています。しかし、演出プランといいますか、演技プランといいますか・・・登場人物を役として・・・2次元を3次元にする作業をする際、やはり『設計をする』ということは非常に大切だと考えています。

▼この設計のフェーズをじっくりするかどうかで・・・後の作業の進み具合、ひいては公演の出来不出来まで関わってくるような気がしてなりません。

▼もちろん総てが、設計通り・思い通りになったら、”完璧だ”と感じるのかもしれませんが・・・やはり色々な要素で設計通りにはいかない部分もあります。さはさりながら、少しでも完璧に近づける作業を怠ることはできません。なんでもそうだと思いますが・・・設計、基盤づくり、根本を作る、はじめの一歩・・・役や物語の基盤となる部分をしっかりつくることは物語を創っていく上で非常に重要な時期だとぼくは考えています。

▼この基盤がしっかりしていないと、どんなに面白いことをやっても、どんなに美しいことをやっても・・・どこかふやけた、どこか間の抜けた作品になってしまいます。ですので、この設計、基盤をつくる期間をぼくはとても大切にしていますし、他の事が目にはいらないくらい集中してしまいます。

▼以上写真を撮らなかった言い訳でした☆今日からの1週間、素敵な出会いがたくさん訪れる1週間でありますように♪演出部武藤でした。