▼最近のお稽古、練習を見ていますと・・・(贔屓目に見ているところももちろんあると思いますが…)役がどんどん生きてきてるなぁ〜と感じます。
▼お芝居というのはつまるところ、「しなければならない」事というのは非常に少ないと考えています。「しなければならない」と感じたその時点で役者が役になっていないと感じてしまうのです。
▼台詞一つ、ト書き、仕草、動きひとつひとつとっても、すべては必然性があって、行動していると思うのです。たとえ、その役が脚本上で「しなければならない」行為をしていても・・・役者にとっての都合は一切関係ありません。役がとる行動にはかならず理由や必然性があります。
▼つまりは、役者ではなく、その役の欲求や衝動で動くということだと考えています、
▼人間は生きる為にご飯を食べます。これは必然であります。「食べなければ生きて行けない」ともできますが、人間の本能としては’食べる’、’食べたい’ということではないでしょうか。
▼脚本を良く読み込み、その役の欲求や行動への衝動といったものを良く解釈し、それを自分のきっかけとして表現していくことが基本なのではないかとぼくは考えています。