共鳴

▼もし、作品の中で・・・役者同士・・・役同士が共鳴しあったら・・・考えただけでぞくぞくします。

▼ここ2,3週間の稽古に触れて、響き合うという事を強く感じた日々です。

▼耳では聞こるわけではありません。目でも見えません。しかし確かに感じる響き合いがそこにあったのです。

▼響きあいには…ポジティブな雰囲気、明るい雰囲気の響き合いだけではなく、ネガティブな雰囲気、暗い雰囲気同士の響き合いもあります。また、それらをあわせた響き合いもまたあります。

▼ぼくはこうしたこの響き合いこそが人間の営みであると考えています。この響き合いがなければ、生きた役にも舞台にもなりませぬ。

▼二人で響き、三人で響き・・・十一人で響く。
2016-06-05bd
▼作品を創っていると全体として練れてくる感じもあります。そして、その中で作品全体としてもシーン毎でも・・・核となる、とある役が・・・突然、他の役を引き付ける事があったりします。けして目立つわけではありません。でもその役に引っ張られるように他の役もしっかりとついて行くことがあるのです。

▼かといって、他の役は単に引っ張られるだけでなく、ちゃんと引き返す。この共鳴が舞台を更に息吹のあるものにしていくと信じています。


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