父として。兄として。

6月24日から上演いたしますロミオとジュリエット。
総女性キャストでお送りします!

今回は役のひとり”ロレンス”の紹介をいたします。

色々な翻訳が出ておりますが彼の役名が「僧」だったり、「神父」だったりと記述は様々です。しかしながら、この「ロミオとジュリエット」の世界に流れている宗教観といいますか、文化として、この”神父”の存在は無くすことができませんし、中世に生きた多くの人にとって、キリスト教とはきっても切り離せない関係です。
と言いますのは現代で、何か不安や問題が起きた時、家族や友人に相談します。それでも解決が難しい場合は然るべき機関や人間に相談しに行くことでしょう。病や怪我であれば、医師に。学問の事であれば教師に。法の事であれば弁護士に・・・と言ったように専門家に会いに行きます。
当時の世相では、なにか問題があれば、”神父”の元に行きます。といいますか・・・”神”への報告を欠かさない、という文化があるようなのです。
「神は常に人々の側に居て、人間の営みをご覧になっている。しかし、人間の側からは神を”見ること”も”触ること”もできない。」
こういったことから、聖職である神父にはどんな相談でもしに行っていたようなのです。

そんな神父を演じてくださるのは、客演の桑田歩美さんです!
2016-05-08_kuwata

桑田さんはゆーりんプロの役者さんでありますが、新和座の作品に何度がご出演いただいております。女性が「神父」役を演じるわけですが・・・桑田さんの立居振舞い、声、視線・・・どれをとっても、”相談できる”神父を創ってくださっています!
「父として、兄として」、当時の人々の癒やしを一手に引き受けていた神父がどのようにロミオとジュリエットに関わっていくのか・・・是非、劇場にて御覧ください!

公演の詳細は
こちらの特設ページを御覧ください☆
皆様のお運び、心よりお待ち申し上げております!!!


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