100円って大事。ぼくらの演技には100円の価値もない?!

時給985円

今の東京の最低賃金が時間あたり985円だそうです。1時間働けば時給985円は保証されるということです。この記事でこの最低賃金が云々と書くつもりはありません。

ぼくらのような劇団が公演をしてお客様から木戸銭を頂戴し…それをすべて足し、かかった費用を引き、いわゆる利益をスタッフ・出演者で均等に分けたとします。稽古時間などを考えると、この最低賃金には届きません。それどころか時給にしたら100円に満たないかもしれません。

だったらバイトしていた方が稼げます。同じ時間を使うのだったとしたら、アルバイトや違う仕事をしていた方が稼げます。
であれば・・・何故、ぼくらはお芝居をしていくのか。作品を上演していくのか。これはまた別の機会に書きたいと思いますが…目的があります。お芝居をやっている目的があるのです。
もちろん、お金は大事ですし、大切です。
しかし、お芝居にはお金以外の目的があるのです。そう…生きる目的といいますか…

 

100円の価値

今回の記事は…果たしてぼくたちのお芝居は「100円」の価値があるのか、という事を考えてみたいと思います。

お金をもらうということは非常に労力が発生することです。アルバイトなどでもそうだと思いますが、仕事が終わった後には(爽快、爽快でないに関わらず)心身共に疲れていることが多いと思います。

お芝居も同じです。仕事として捉えたら、アルバイト後のような疲れを感じないとおかしいのです。

もし、公演や稽古が終わって、疲れていなければ…それは全力を尽くして取り組んでいたのかと考えてしまいます。

お金を得るというのは大変なパワーがいることです。ですので、お芝居をしていてもそれだけの、それ以上のパワーを使っていくことが必要ですし、そうしないと稼げません。

万一、パワーを使わずに…何かのきっかけでお金を得たとしても、それは運がよかっただけなのかもしれません。

あくまで私見ですが労働は貴重なものであり、職業に貴賎はありません。お芝居を仕事として生業にしていくのなら、アルバイトと同じように覚えること、作りこむこと、技術を研くこと、発見すること、挑戦すること、学習することはあたりまえのようにありますし、更には、傷つくこと、ストレス・・・時には叱られる時もあるでしょうし・・・お客様にほめていただくこともあれば、不条理なことも、理不尽なこともあるでしょう。

こういう事がなどをすべてを乗り越えてこそ、対価が得られるものだと思います。楽しさも辛さも大変さも、演劇や演技の仕事だから少ないということはありません。お金をもらう為には辛いことも苦しいこともその先の達成感も全てを受け入れなければいけません。

お金を得ることは非常に貴重で大変なことであります。果たして、自分たちのお芝居はお金をもらうに値するのか…全力を尽くして取り組んでいるのかは…最低でもこれはクリアしなければ、お金はもらえません。

ぼくらのお芝居は・・・100円の価値がありますでしょうか。
ぼくらのお芝居は100円以上頂けると自負して、稽古に励んでいます。
そうでなければ…お客様に観ていただこうとは思えないと考えます。

そして、ぼくは舞台演出に、制作に、今回は出演に、総てにおいて全力を尽くして挑んでおります。
しかし、ぼくもサボりがちな人間ですから…「ぼくはお金をいただけるのか」と自問しながら取り組んでおります!

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