▼何故、仕事をするのでしょうか。
生活の為もあるかもしれません。老後の為かもしれません。美味しいモノを食べる為かもしれませんし、子供を育てる為、というのもあると思います。遊ぶ為もあるでしょうし、お金を稼ぎたいというのもあります。
▼ぼくはどんな仕事にも、公共性はあると考えています。どんな仕事もなきゃ世の中成り立たないですし、なくて良い仕事なんてありませぬ。犯罪じゃ無い限り。
▼こういうぼくの考え的な事はいつも、個人ブログに書いているのですが・・・今回の記事のテーマは『仕事』ということで、新和座ブログに書こうとおもって書いております。
▼と同時に。ぼくは、ぼくたちは・・・何故芝居をするのか、いつも問いかけていることであります。
有名になりたいからでしょうか、チヤホヤされたいからでしょうか、これだけ長い時間やっているから単に意地をはっているだけでしょうか。人に良い顔したいからでしょうか、他人よりも優越感に浸るためでしょうか。
▼ぼくは・・・不肖私は。何か公共の役に立つから芝居をしているのだと本気で思っています。もちろん、演出も下手くそですし、満場のお客様に全てを伝えきる、１００％伝えることがまだ出来ておりません。
▼こういう劇団をやっていて恥ずかしい話ですが・・・芝居だけじゃ食えていけていません。ぼくは。もちろん、新和座の作品にはぼくなりの自信をもって取り組んでおります。が、新和座の作品だけでは食べて行けてないのは事実です。それなのに、続けているのは何故か。僕の芝居は（多くではありませんが）公共の役にたっていると信じているからです。でなきゃやってられませぬ。
▼ぼくはモノを書いたり録音したり照明やったり時には先生やったりして生計をたてています。おそらく芝居をやらなくても生きていけるでしょうし、ひょっとすると、芝居を、演出をやめたら、彼女ができるかもしれません！でも何故やめないか。
▼それはぼくが芝居をやることはこの国の為になってると本気で思ってるからです。ほんの少しでも役に立っていると思っているからです。
▼ぼくの、ぼくらのお芝居を観てくださった方が少しでも心を動かしてくださって、涙を流したり、笑ってくれたり、怖がってくれたり・・・そういう心を動かしてくださるきっかけがぼくらの芝居で感じていただける、そう信じているです。
▼さらに言えば、お芝居というのは・・・端的に言えば、エンターテイメントの世界です。ですので、ぼくら新和座が無くても、世界は回りますし、エンターテイメントの世界そのものがなくなっても、人は”生きて”はいけます。誤解を恐れずに言えば・・・無くてもあっても良い世界。それがエンターテイメントだと思っています。
▼ぼくは、食べられなくても・・・お芝居をライフワークだと考えています。食べるための仕事をライスワークだと切り分けています。もちろん、ライスワークでも、求められ、公共の役にたつのであれば、全力でやります！同時にライフワークは・・・ぼく自身の存在そのものだとも思っています。
▼もちろん、ぼくらはまだまだ足りませぬ。色々な事が足りませぬ。だからこそ、常に挑戦し続け、常に壊し、常に創っていきます！
▼今回の『デスマーチ -ITサポ戦線、離脱不可-』も、仕事をしている５人の女が中心の物語です。彼女たちの仕事観・彼女たちの人生観。そして、彼女たちをとりまく３人の男の仕事観・人生観。ぼくと一致するキャラクターもおりますし、そうでないキャラクターもおります。当然のことながら。
▼この８人の仕事観・人生観、ぜひとも劇場にて御覧ください！！！！
