▼ぼくは色々な仕事をしています。
▼舞台演出者は勿論ですが、講師をしてみたり、モノを書いてみたり、録音エンジニアをしてみたり、照明スタッフをしてみたり、ゲームを創ってみたり、システム的な仕事もたまに請け負ったりします。
▼そんな生活ですから…色々な所で色々な方にお世話になります。この時期、色々な企業様からカレンダーでしたり、手帳を頂いたります。
▼そうしますと…ああ、今年ももう終わりか、来年がもうすぐそこまでやってきているのだな、と感じます。そんな中でも毎年いただく手帳があります。
新劇手帳。日本演出者協会から頂きました。この手帳を手にする度に感じる事があります。ぼくの根本は「コレ」なんだな、と。ぼくは舞台演出家として、舞台を創っていくことが喜びで、ぼくが生きている、ぼくの生きている、ぼくの生の目的の一つがこの”舞台演出”なんだ、と改めて感じるのです。
▼無論、手帳を頂いたからではありませぬ。手帳を持っているから、会員だから、演出者というわけではありませぬ。演出者は演出者たる仕事をしなければいけません。−−−果たして今のぼくが演出者たる資格、演出者たる仕事をしているのだろうか…純然たる演出者として生きているのだろうか…この確認を改めてしてみるのが毎年このタイミングのような気がします。
▼もちろん新和座を始めとして、講師のお仕事なども含めて演出者の仕事だと思っています。しかしながら、そこに、「制作者」だったり、「先生」だったりという意識が働いていることがやはりあります。
▼舞台を創る、舞台演出をするから演出者であり、演出者は(様々な方法論があるとは思いますが…)役者さんにイメージを膨らませてもらう仕事、文字で書いてある作品を以下に立体に、3次元の世界で現す事ができるか考える仕事だと思っています。そうした、演出者の仕事に逃げずに立ち向かっているか…あの日、演出を初めてした日の強い思いを忘れていないか…と再認識する日がこの手帳をいただく日でもあります。
▼常にこうした思いを胸に、演出活動をすればいいのかもしれませんが…やはり、そこは人間が出来ていません。しかし、幸せな事に常にお芝居の事を意識していること、勉強を続けていけております。こうして続けていけるのは、ぼくの周りの人の協力やご指導、ご支援があるからです。いつも本当にありがとうございます!!
▼ぼくは、また気持ちを新たに演出活動を続けていきます。
▼でも、使っている手帳はほぼ日手帳です、すみません。
※長谷川奈美は別仕事のため、来週登場予定です!ご期待ください!!