女性キャストだけのロミオとジュリエット

何故今回の『ロミオとジュリエット』が女性キャストのみなのか。
それは…
座員が女性だけだからです☆
2016-04-19ba
だからと言って、客演さんに出演依頼をして、男性キャストを呼ぶ、という選択ももちろんありました。
しかしながら、ぼくは今回、「総女性キャスト」の決断をしました。
なぜならば、

一言で言えば、
『産みだす力』を信じているからです。
ぼくは女性にしかない、産みだす力を尊敬しています。
ピッコロ大魔王ではないので、口から卵を吐き出す事はできません。

生命を産みだす力というのは…男のぼくには残念ながらない力です。
しかし女性にはあります。生命を産み出す力が。
男はどうしたって産めません。どうがんばっても。ぼくの知る限り…

この産み出す力というは偉大な力であるとぼくは感じるのです。
この力が色々な困難や困窮にぶつかったとしても、それに立ち向かうことができるパワーの源であるような気がしてなりません。
もちろん、ご病気などで子を産めない方は世の中に数多くいらっしゃる。
しかし、言葉が的確かどうかわかりませんが、機能的な部分で産む力を持っている女性は偉大だとぼくは思っているのです。

役者について話を戻すと女性の役者さんを尊敬します。
上記のような理由からなのですが、この『産む』という力。無から物語を紡ぎ出す、産み出すという力はかつて役者であったぼくには敵わないものだと思っているのです。そりゃあ、子供を産むのと役を演じるのは違う部分もあるかもしれませんが、人間として産み出す力をもっている女性には到底追いつくことなどできやしない、そう考えているのです。
育てるのは男性でも向き合うことが出来ますが、産み出すことは難しいと思っています。 女性にパワーを感じる所以は個人的にはそこにあるような気がします。だから、僕が演出する舞台は女性が主人公のほうがやりやすかったりしますし、多いのかもしれません。

そして今回、『総女性キャスト』で行う『ロミオとジュリエット』という新しい挑戦をすることにしました。ぼくは、ぼくらは・・・皆様に支えられながら、小さいなりにも色々な舞台を作ってきました。初めて挑戦することだらけでした。ぼく一人だけだったらとうに諦めていた事だらけでした。

色々な問題が立ちはだかった時、うちの女性陣がアイデアを振り絞って、出しきった上に産みだしてきました。その積み重ねが今の新和座と言っても過言ではありませぬ。

第10回本公演という節目の公演で、この『産み出す力』を根本に創りたいと強く思いました。
これが今回”女性キャストのみ”にした大きな理由です。

今回のすべて女性キャストでお届けする”ロミオとジュリエット”がどのようなモノになりますか・・・
女性陣が産み出します、各キャラクター、ご期待ください!!!


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