この貴重な愛の書物はまだ製本ができていない。完璧な美しさに欠けているのは妻と言う表紙だけ。

▼タイトルは『ロミオとジュリエット』のキャピュレット夫人の台詞の一部です。いいですね、言われてみたいです☆「武藤に欠けているのは妻という表紙だけ」・・・・。いろんなモノが欠けておる。。。。

▼さてさて、気を取り直して、本日のテーマは『書物』という事について書いていきたいと思います。

2016-07-23a▼人はテレビを見たり、マンガを見たり、本を読んだり・・・色々なモノを見たり聞いたりします。それは何故か。色々なモノに触れることによって情報を得る、自分に役立つことを得る、というのも一つの理由だと思いますし、『楽しみたい』というのもとっても大事な理由だと思います。

▼人がこうしたモノを見たり読んだりする理由はたくさんあると思います。必要にかられる事もあるでしょうし、後学のためということもありますし、好きだからというのも一つの理由です。

▼こうした理由は様々あれど、何かを見たり聞いたり触れたりすることによって、色々な情報を得ることは確かです。「素敵」だとか「面白くなかった」という気持ちも情報の一つだと思います。

▼これは個人的な考えですが・・・本はたくさん色々なジャンルを読んだ方が良いと考えています。

▼それは何故か。その理由の一つ。本は、自分の頭の中で想像しなければ読み進められないからです。読んで頭の中に情景が浮かぶ。その情景は必ずしも他人と一致なんかしませんし、作者とももちろん一致しません。自分の頭のなかの情景が常に最新であり、常に正しいのです。

▼本を読んですぐ頭に浮かんだ情景は誰のものでもなく自分の想像なのです。現実に存在していないモノを創りだす。なんと素晴らしい能力がぼくたちにはあるのでしょうか☆☆色々なジャンルの本を読むことで、色々なイメージを持つことが出来ます。

▼もちろん、本(台本)を読んで、これから舞台をつくろう!物語をつくろう!となれば、それぞれのイメージを共有し、一つに統合していくという作業がありますが・・・これはまた別の機会に。

▼話を元に戻して。本は他の媒体と少し違って、読みながら自分の頭を使って”想像”していくことが一つの面白さでもあります。反面、そういう”想像”が何回も繰り返されると、”柔軟な考え”にならない場合も出てきます。(偏ってしまうことも出てきます。)

▼フィクションを読んでいるのに、”ノンフィクション”だと思い込んでしまったり、また逆もしかりです。ですので、本を読む時はイメージをしていくことがもちろん大切ですが、常にその本の世界を純粋にイメージしてくことはとても大切だと思います。

▼これはお芝居の役作りでも言えると考えています。自分のふられた役に対して否定的な感情やイメージをもったまま台本を読んでいても役作りなど出来ません。

▼かといって、物語も役も本も。好き嫌いはあります。ありますが・・・読むという行為をしている時はなるべく全てを肯定しながら読むと、イメージが無限に広がってきます。読み終えてから、「好き嫌い」「良いこと言っているな」などなどの判断や感想はもちろん出てきます。

▼本は知識も与えてくれます。もちろん他の媒体もそうですが・・・色々なジャンルの本を読むことによって得た知識は他の媒体よりも忘れにくいと思います。これは人によるかもしれませんが・・・想像しながら得た情報とそうでない情報とではやはり、忘れにくさが違うのではないか、と思うのです。もちろん本以外の媒体のほうが想像できる、という方もいらっしゃると思います。

▼現在は情報化社会と言われています。色々な情報は色々な媒体を通じてぼくらの元にやってきます。しかし、文字ができ、紙が出来た昔から『本』というものはなくなっていません。これはぼくらがこころのどこかで常に本・書物を欲しているからなのかもしれませんし、単にそういう文化なのかもしれません。

▼色々なジャンルの本を読む。忙しいと言われる現代だからこそ、自分の想像を膨らませるためにもとっても大事な事だとぼくは考えています。


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