ちょづいているから今日は冷静に自分を見つめる。

普段調子にのっているので・・・

普段、Twitterなどでは調子にのって、お芝居の事をなーんか上から目線的に語っています。
もちろん、上から目線でやっているつもりもありませんし、ぼくの実体験を交えたものだとご理解いただきたいのですが・・・じゃあ、ぼくがやれと言ってできるのか…





できません。
いや、できること、やっている(つもり)の事もあるのですが・・・総てはできません。
しかし!だからといって、演出者として・・・云々。
今日の月曜日は
「普段、調子にのっているから、今日は冷静に役者武藤を見つめる」
という記事にしたいと思います。

昨日の稽古でぼくは本当に・・・


次期公演『王女メディア』にぼくは出演しいます。
前回公演『デスマーチ』の時のように、映像ではなく、舞台に出ます。

今回、ぼくはこの”クレオン王”がどうしてもやりたくて、座長と演出梨沢に無理を言って出させてもらっています。
もちろん、やらせてもらうからには”誰よりも”クレオンであろうと向き合っています。

しかし、昨日の稽古が終わって帰路に着いた時思ったのです。

果たしてぼくは、本当にクレオン王としてあそこに立っていたのか。
王女メディアにクレオン王の考えを伝え続けていたのか。
「かっこいいところを見せたい」とか思わなかったのか。
「役者」の都合を出さないように努力し続けたのか。
動きや仕草に「これでいいや」という気持ちや制限がなかったのか。

細かいところを思い出せばもっともっとあると思います。
しかし、その場では一生懸命であったとしても・・・やはりどこか「私心」というか「よく見られたい」「かっこいいと言われたい」という気持ちが入っていたように思います。
作品に生きるクレオン王ではなかったような…

お芝居ですから結果「よく見られたい」とは思います。
しかし、それは「王女メディア」という作品であり、「クレオン王」という役であり、けっして『ぼく:武藤賀洋』ではありません。

私心(わたくしごころ)を完全に消すことは難しいと思っています。
しかしゼロに近づけることは出来ます。
次回の稽古はもっともっとクレオン王として、存在するために頑張ります!