普遍と変容

「ロミオとジュリエット」全公演終了しました。
ありがとうございました!

 

あれからもう約一週間とは……。

 

7月からは夏だと思っています。
今年になってもう半年経ったとか……早いですね。今年の夏はバーゲンも早いですね。
バーゲンも気付かないうちに時期が変わっていたりして数年前からはもうよくわからない状態に。
昨日、バーゲンが始まってることなど意識せず別の用事で偶然デパートに行ったのでびっくり。
見たらうっかりどうにかなってしまいそうなので目的のためだけにまっしぐら。見てはいけない。目の毒。
いつの間にか目的がすり替わり脱線し気持ちが逸れまくっていることなんてよくありすぎて、気持ちを一歩離したところへ置いておくと、あれなんだこのBGM凄く買い物してしまいそうなBGMだな。気のせいか? どこか戦闘モードになってしまうバーゲンの謎。
いつの間にか見失っているバーゲンの謎。でも安いからと言って簡単に買うのは危険。バーゲンこそ冷静には鉄則。
……と思えるのも数々の失敗を得た証拠。

みたいな。

バーゲンと失敗はバーゲンで得したと同じくらい溢れている気がしますが実際はどうなのでしょうか。
バーゲンの在り方も随分変容した気がしますが。

買ったものがバーゲンになってしまうことほど悲しいことはないですが、最近では悲しくなることもないくらいしか買わなくなり……。
バーゲンにも真面目に行かなくなり。
バーゲン自体が変わっただけでなくわたしも変わったのかもしれないな、と考えてみたり。

 

それにしても数々の失敗をしましたが、大事な部分だけではなくバーゲンにおいてさえ失敗が必要とは、結局失敗なくして得られることなんてないのでしょうか。
わたしが特別失敗体質なのかわかりませんが。そういえば意外とそういう話ってしたことなかったなあなんて。
ここ数年は失敗もほとんどなくなり、そういうことを考える機会もなくなっていました。

 

先日ぷらっと服を見ている時にお店の方に「どこの服ですか?」って聞かれて去年のものだと答えると驚いていらっしゃったのを見てわたしが驚きました。
去年どころか4年くらい前に買ったものでも着ていますよ。と。心の中で思う。
一般的が広くなりすぎてもはやどこが一般的なのかはわかりませんが、去年買った服を失敗を除いて着られなくなるのはなんとなく勿体ないなあと思ったりもしたのでした。
え、だめなのかなあ。普通だと思っていましたよ。
十年前のバッグ、五年前のコート、四年前のトップス……だめかなあ。
ボロボロになってあまりにも清潔感がなくなってしまえば着られなくなるのは仕方がないのですが、服やものもなるべく丁寧に扱って長く使えるようにはしています。

トレンド、未だによくわかりません。難しいなあ。

 

チェックが流行りになった時は、チェックなんていつでもあるじゃんて思ったし、黒が流行りと言われていた時も同様。
特殊な形や素材がそう言われるのはなんとなくわかりますが、定番だと思っているものが流行りと言われるともはやわからなくなります。
ファッションも多様化しているように見えるし、そんなに気にしなくてもいいのかもなと思ってからあまり気にしなくなりましたが、 服を始め身につけるものも自分を体現していると思うので、そう簡単にも考えられないのでした。
自分というものを表現する、というのは案外難しいものなのかもしれません。
自分は普遍的であっても、変容しないことはないわけで。
そういうバランスが難しいと思うのです。言葉ではなく、ラインで、色で、素材で、どう伝わるのでしょうか。
姿勢や、視線や、動作も加わって、すべてで出来上がるけれど、変容するからこそ迷いもするのだろうな、と迷う自分を少し離れたところから見つつ考えました。

さて今年の夏はどうしましょう。

 

では皆さま、素敵な週末をお過ごしください。