平成29年11月12日のお稽古☆夢中になる稽古は…

▼毎週日曜は・・・新和座の指定稽古日です☆
座長もツィートで呟いております通り、

 

この期間は・・・次期公演に向けて、俳優それぞれが課題をもって基礎練習や、テキストを使って台詞の言い方、身体の動かし方、視線の動かし方、仕草・姿勢などなど・・・作品作りの時には見落とされがちだったり、作品作りではあまりできない方法を試したりする、技量の練度を高める時間に使っています。

 

▼新人も先輩も含めて一緒に一つのテキストに臨んでいます。
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▼もちろん、新人には新人の、先輩には先輩の・・・それぞれの課題を持ってあたっています。
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▼それぞれ、出来ること、出来ないことは違いますし、自分が得意な部分、不得意な部分も違います。同じテキストですと、どうしても「◯◯をやるための課題」となってしまいますが、私たちが今使っているテキストはギリシア悲劇の一部です。ですので、同じキャラクターだとしても解釈や設定、状況のイメージを少し変えることで俳優それぞれの課題と向き合っています。
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▼私は劇団の良いところの一つに、新人と先輩の交流があると考えています。どうしても専門学校や養成所ですと、上下の交流が少なくなります。しかし、劇団では経験の長さが様々な人間がおりますので、自分がやっていない時でも、見ることによって、学べる部分、盗める部分は広がっていると考えています。
自分が取り組んでいることは誰かが既にやったことかもしれませんし、自分が過去にやったことは、今現在誰かが取り組んでいることかもしれません。もちろん、色々な人と組んでやることで、感じ方・モノの喋り方、視線なども変わってきます。同じなことなんて一つもありません。
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▼同じようでもまったく同じではなく・・・そうした繰り返し、繰り返し。答えのない芸術へアプローチしていくことが非常に辛くもあり、同時に夢中になれる時間であると思います。答えを探し始めると、辛いだけになってしまうようにも私は感じていますが・・・例え答えが見つからなくても、出来ることと出来ないことを認め、そして出来ないことをできるように、出来ていることは更に研いていく。飽くことを知らない人々だけができるかもしれませんが・・・ぼくらはもっと、もっと夢中になれると感じています。
夢中になればなるほど・・・こうした稽古は何時間でもできるような気がします。一回創れても・・・創っては壊し、壊しては創る・・・永遠に創ることは終わらないと感じています。
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夢中になれる稽古は・・・時間が足りなく感じます。
常に「もっと稽古したい」と感じることのできる稽古にするために、課題と目標を明確にして取り組みたいと考えています!

 

今日からの1週間、また、楽しい笑顔が訪れる1週間でありますように♪
演出部武藤でした☆


平成29年11月5日のお稽古☆動きながらと動かしながらと動かされながらと。

▼風邪が流行っているようです。昨日の稽古場でも風邪をひいた人間が複数。10月の気象を振り返りますと、雨が多かったり、寒暖の差が激しかったり・・・私どもも体調管理を更に気をつけていかなければなりません。
皆様、どうぞご自愛ください!

 

▼さてさて。前回の稽古に引き続き、指定稽古日は・・・『足りない部分を見つめ直しながらの稽古』を行っています。
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テキストは・・・西洋古典戯曲を使ってやっています。
ぼくたちに共通する苦手な部分。長い台詞。
お芝居以外の時は特にそうだと思いますが・・・会議の時、デートの時、家族との会話の時、学校での発表の時などなど・・・長く喋る時に、一定の調子でしゃべることなどまずありえません。声の強弱もそうですし、大きさもそうですし、力の入れ具合も変わってきます。
普段の生活をイメージしますと・・・喋り方だけではなく・・・どこを見ているか、何を喋っているか、身体の向き、顔の表情・・・もっと言えば、見ているものの変化、聞こえているものの変化、触れているもの変化、嗅いでいるものの変化によって、喋り方は変わってきます。変わってこなかったら・・・怖いというか・・・不自然ですよね。
飲み物を飲んだり、鉛筆を回したり、ノートをとったり、座り直したり・・・などなど人間は常に何かをしながら喋っています。
ですので、役も同じだと考えています。
長い台詞、だとしても・・・相手役の反応、自分の気持ちの変化などなど・・・物語が進むにつれて、状況は常に変化しています。自分の役だけがその変化に対応しなければ・・・その世界で行きていくことができません。

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▼この公演の為の稽古でない日の指定稽古日はじっくりぼくらの弱点に向かい合います。これは上手い下手ではなく、経験の差によらず・・・見つめ直す時間でもあると思います。お芝居は・・・常に行きていると感じています。そのお芝居を毎日研いていないと・・・腐ってしまうのではないかとも考えています。
ですので、公演の為の稽古がない日々でも・・・腐らないように・・・研いて参ります☆
次期公演についても、次のブログ記事でなんとなくご紹介できそうです☆是非、ご期待下さい!

 

今日からの1週間、素晴らしい笑顔に出会える1週間でありますように♪♪
演出部武藤でした☆

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木枯らし1号

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こちらは仮面ライダー1号。

▼平成29(2017)年10月30日、東京地方でも「木枯らし1号」の発表がありました。
もう冬なのですね・・・今月は、雨が多かったせいか・・・秋らしい秋ではなかったように思いますが・・・紅葉もこれから、真冬になるまで景色や食べ物、芸術もどんどん楽しみたいと思います。

 

▼今日の記事は、木枯らし1号とはまったく関係なく、『仮面ライダー』について書こうと思います。

 

▼わたくし。不肖武藤、『仮面ライダー』がとっても好きで・・・いわゆる昭和ライダーが好きなのですが・・・その中でも・・・
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こちら。仮面ライダーBLACKが大好きなのです!
もちろんDVDなども出ております!このライダーBlackの何がいいか・・・
それは・・・物語の中に怪奇というか・・・恐怖というか・・・ダークな感覚というか・・・そういうものを感じているからです。
石ノ森先生の漫画もあるのです、このライダーBlack
仮面ライダーBlack (1) (小学館文庫) 石ノ森 章太郎

テレビ版と漫画版はストーリーも違うのですが・・・
漫画版の中で、こういう台詞があります。
「正義という言葉がパロディとしてしか通用しなくなり、悪が職業としてのさばっている時代、今こそ正義を職業にするものが必要なんだ。」
(正確ではないかもしれませんが・・・)
この台詞がとっても好きなんです。
べつにぼくが、正義の味方、だとは言いませんが・・・正直者がバカを見る世の中だけでは・・・嫌だな、と・・・思います。

TV版ではなんといっても・・・倉田てつをさんのかっこよさ。
憧れております!!!

もちろん、平成ライダーも面白いのですが・・・昭和ライダーでもひときわ異彩を放っていると感じる、この仮面ライダーBLACK。
子供番組とは思えないほどのライダーの造形。
改造人間の悲しさ。親友との別れと闘い。父との闘い・・・愛する人との別れ。
どこか・・・ギリシャ悲劇というかシェイクスピアというか・・・そういう要素もあるように感じています。
ぼくはこの仮面ライダーBLACKを人間讃歌として捉えていたりします。
もちろん、ライダーBLACKの最終回に近づくに従っては悲しみがあったりしますが・・・ライダーの葛藤と判断・決断があのラストになったのだな、と思うと・・・
人間とは素晴らしいと感じるのであります。

いつかこの仮面ライダーBLACKのような物語が書け、皆様にご覧いただけたら嬉しいなぁ〜と思います☆

今日は不肖武藤、仮面ライダーについて書きました♪


平成29年10月30日のお稽古☆収集・分析・活用

▼玩具騎士団、虹色プラネットも幕をおろし、そろそろ1ヶ月経とうとしています。そこで我々は…次の公演の制作に入る前に・・・前回の打ち合わせを経て我々に足りない部分を見つめ直し、稽古を行います。

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▼我々の弱点の一つとして、長い台詞があります。もちろん、台詞の長い・短いに関わらず、作品を作る上で全ての台詞・ト書きは大切です。長台詞だけを特別扱いしているわけではありません。しかし、長台詞というもの・・・ともすると、御覧頂いているお客様は退屈になってしまう要素の一つである、と我々は考えています。

 

▼何故か。登場人物の一人がずっとしゃべっているわけですから・・・その台詞がつまらなかったら・・・物語を見ていても集中力が切れてしまいます。喋り方がうまいといいますか、見ていて飽きない、どんな長い台詞でも頭にすっと入ってくる台詞。非常に難しいとぼくは考えています。

 

▼単調にならず、かといって突飛なことをせずに・・・すんなりお客様の耳に届き、しっくりくる喋り方。これを今回は研究しました。一つのやり方として、台詞の「収集・分析・活用」という段階・局面を行う事が大事だと考えています。

 

▼この、「収集・分析・活用」という段階・局面は長台詞だけでなく、台本を読み込み、役を作る上で必要な作業だと考えています。すでにある台本に”サブテキスト”を創っていく上でも必要なステップだと思っています。
おおまかに言えば、
「収集」は飛耳長目を旨として、色々な情報を収集します。役や台詞の情報、言葉の意味や役の背景などの客観的事実とも言いかえることができると思います。
「分析」は「収集した情報」に矛盾がないか、間違った情報はないかなどを精査し、選り分ける作業です。読み方はあっているか、収集した役の心理状態や背景に矛盾がないか、という確認の作業です。
最後は「活用」です。収集し、分析した情報を元に、実際にやってみる。役者さんなら、演技でしょうし、演出者なら演出プランの創造です。この活用の段階でも、矛盾が発生したりした場合、再度収集し、分析していきます。

 

▼これら3つの段階は台本を読み込み、役を創っていく上で重要な要素だと考えています。これを今日は長い台詞に適用し、主に分析について、取り組みました。分析をして、活用して、更に分析をしていく・・・この繰り返しでしたが、先輩も後輩も色々と試行錯誤して、自身で研究する時間でした♪

 

▼今日はでこぼこギアの林勇作さんが稽古場に遊びにきてくださいました☆
林さんの次回出演作は・・・


皆様、是非、お運びください♪♪

 

▼今日からの1週間。嬉しい出来事がたくさんの1週間でありますように♪
演出部武藤でした☆


百人百態

▼今日は「人によって感じ方・受け取り方は違う」ということを書いてみたいと思います。
以前にも書いたかもしれませんが・・・同じ台本を読んでいても、出演者分だけスタッフの分だけお客様の数分、解釈や思いがあります。
同じモノを見たり、聞いたりしたとしても同じ感想・思いを持つとは限りません。
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▼お芝居をしていく上で・・・例えば同じ台本を俳優が10人、スタッフが10人読んだら、20人分の解釈が出てきます。20人が20人、100%同じ解釈を持つ、ということはまずないのではないでしょうか。おおまかに同じだとしても、細部が違っていたりします。

同じモノを見たり聞いたりして、全く同じ感想を持ってしまっては・・・恐ろしいことになってしまいます。だって人間は生まれも育ちも環境も違うわけですから感性はまったく違ったモノになってきて当然なわけです。

 

▼さらには、同じ人間でもあっても、時と場所、その時の状況によって捉え方や感じ方が変わってくると思います。
例えば・・・

この曲ですが・・・
スポーツ大会などの表彰式でよく聞く曲かもしれません。
今、このブログを読んでいる時にこの曲を聞いた感覚・感想と、例えば、スポーツ大会などで試合に勝った時の感想・思いと、負けてしまった時の感情・感覚も・・・感じ方が違うわけです。

 

▼役に向かい勝った時も同じです。役と役者は違いますから、見たもの、聞いたもの、触れたもの・・・それぞれ、役と役者の感じ方とは違います。また同じ人間・役でも、その時の状況で感じ方は変わってくるのは当然であり、もし、これを一緒くたにしてしまっては・・・役に向かい合っていないと考えます。

 

▼ぼくもぼくらも・・・お芝居を作る上で、役や作品に向かい合う上で「議論」を重ねます。作品を作る上でバラバラではいけませんから。そうした中で役と役者の感じ方をお互いが認めることでまた、違うイメージが出てくるのではないかとも考えています。

 

▼1番怖いのは、何を聞いても見ても触れても「こうだ」という固定観念に陥ることだと思っています。もちろん、お芝居上ではセオリーはあります。そのセオリーを無視することは愚の骨頂です。そのセオリーを感じ、表現した上で、さらに観念を広げていく事が必要だと考えています。


平成29年10月22日のお稽古☆劇団会議

東京地方は台風が近づいています。少しでも被害が少なくすみますように。
皆様、是非、ご安全に。

 

▼約2週間のおやすみを経て、今日から新和座も指定稽古日、動き出しました♪
もちろん、公演後、劇団業務自体は行ってきましたが・・・指定稽古日にみんなが揃うのは久々でした♪

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▼今日は劇団会議です☆
新人も含めて、『玩具騎士団、虹色プラネット』の制作面・演技面の反省について、意見交換をし、次期公演、今後の活動について実のある議論が展開されました。

 

▼私たちの打ち合わせでもご多分に漏れず、見に来ていただいたお客様の人数が目標に対してどのような実績だったのか、ですとか、お客様に対してご案内が充分だったか、見に来ていただいた後にコンタクトはとったかなどなどをはじめ、企画、演出、小道具、衣装、メイク、印刷物、チケット、などなどについて深い議論を行いました。と同時に見に来ていただいた皆様、応援してくださった皆様に本日改めて、感謝した次第です。
本当にいつもありがとうございます!

 

▼また、作品内容に関しても・・・稽古の運び方、役の作り方・取り組み方・シーンの創り方などなど省みて、意見交換・議論を行いました☆人間ですから、全て完璧ではないにしても、私たちの取り組み方の基本を今一度確認し、お客様のご感想を含めて、あらためるところはあらため、良い所は更に研いていくことを確認いたしました!

 

▼振り返ったあとは・・・未来に向けての話し合いです。

座長もつぶやいておられるとおり・・・どうなるかはお楽しみ、ですが・・・
次期公演に向けて、やはり色々な意見が出てまいりました☆そうした中、今後の活動の基本的な考え方、次期公演への考え方については意見の一致を見ました。第一歩を踏み出しました☆
これからの新和座にも是非、ご期待下さい!♪♪

 

▼台風の被害がなるべく少なくすみますように。
今日からの1週間、雨があがり、素敵な虹がかかるような出来事が訪れる毎日でありますように。
演出部武藤でした。


ユニーク

石井と言ったら座長。
長谷川と言ったらグーフィー。
梨沢と言ったらねこ。
松井と言ったらいちご。
まこといったらポケモン。
中原と言ったら論文。
稲木と言ったらゼロ。
西村と言ったら、西。
小川と言ったらキャリーケース。
古川と言ったら楽団。
いとうと言ったらシャア・アズナブル。

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▼ぼくから見た座員のイメージです。
もちろんこの他にもいろいろなイメージがあります。名前や容姿の他に人にはある事柄(たち)と紐付いていると考えています。石井座長はこの他、ガンプラ、カメラ、器用などなど・・・色々イメージがあります。他の座員についても、上記で書いた以外にもたくさんあります。
何が言いたいかというと、人には紐づく情報があり、それがユニークかどうかがとても大事だと考えています。

 

▼ユニーク。
これをWikipediaで見てみると・・・

・唯一の、たった1つの、他にない
・一意性
・(俗に)変わった、珍奇な

と出ています。

 

▼一般的に’ユニーク’と聞くと、『(俗に)変わった、珍奇な』だとか『面白い』といったようなイメージになるかと思います。ここでの’ユニーク’は『唯一の、たった1つの、他にない』だとか『一意性』という意味合いでご覧いただきたいと思います。

 

▼つまり、”座長”と一言で言っても、新和座内であれば、石井座長の事ですが・・・所属している劇団やファンの劇団の座長を思い起こす事ももちろんありますし、”座長”だけ聞けばその仕事を思い浮かべることもあるかもしれません。
しかし、新和座で『座長』と言えば石井なわけです。

 

▼人間はいろいろな情報と紐付いていると考えています。そこでその情報が他人と違う、自分唯一の情報が紐づく事がぼくらのように舞台演劇をしている人間には必要だと考えています。「◯◯と言えば□□でしょ」と言ってもらえるように・・・

 

▼役者さん、演出者で言えば役や作品がそのユニークな情報になっていくことが多いと思います。

ロミオと言えば石井、
ジュリエットと言えば梨沢、
マリオネットと言えば松井、
魔王と言えば長谷川、
サプリーダーと言えばまこ、
アイリと言えば中原、
ロボと言えば稲木、
伯爵と言えばいとう・・・

のように、ユニークな情報にひも付き、お客様に名前と顔を覚えていただくことは非常に重要です。

 

▼別に突飛な事をする必要はないと考えています。ただ、受けた役を全力でやること。自身の持っているパーソナリティを発揮して行動すること。この2つがユニークな情報と自分を紐付ける事だと考えています。
何か特別なことをする、ということではなく、自分の出来る事、やれることを十二分に発揮する事がユニークな情報と紐付ける近道だと思っています。
自分の好きなもの、苦手なもの、得意なもの、不得意なもの。すべて自分のパーソナリティです。

 

▼ぼくもぼくらもまだまだ、こうしたユニークな情報と共にお客様に知っていただくため、精進して参ります☆☆
すけべといったら武藤。舞台演出家の武藤でした☆