笑いのない稽古場

▼気温が30度を超えた所もあったとか…もう、すっかり夏気分です。冬生まれのぼくとしては、夏は苦手なのですが…しかし、夏というのは何かこうワクワクする季節です。何かが起こりそうな…

▼最近の新和座の稽古場もアツくなってきています。稽古や練習の量も増えてきています。(また別の機会に書こうと思いますが…稽古と練習を新和座ではわけて考えています)俳優さんたちも、毎日考えたこと、試した事を反復してきています。

▼そうするとぼくの悪いクセというか…言ったことを覆し(ているつもりはないのですが)、また別のオーダーを出したりしてしまいます・・・でもそれらに呼応してくれる俳優たち。ほんとにありがたい!!!

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▼さて、これはぼくの個人的な考えですが…「お稽古場」には「笑い」は一切なくて良いとも考えています。楽しくなくても良いと。結果から言えば…何かを創ることによって、最終的に関わっている人間それぞれが、”快感”だったり、”嬉しさ”だったり、”楽しさ”があれば良いと考えています。

▼しかし、近年のぼくの稽古場にはコレがあまりありませんでした。

▼何回か稽古場にお運び頂き、アドバイスをくださった、大先輩、松本大さん。殺陣の先生、たける先生。このお二方のアツさ、繰り返すことの大切さ、稽古場に漂う真剣さがぼくの心の中の何かを呼び起こしてくれました。

▼なので、稽古場の雰囲気は前回公演とがらっと変わってきました。ぼくも俳優さんも。

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▼そして怖いのは慣れです。慣れてくると、動きもどこか、約束されたようになってきてしまいますし、しゃべりも…台詞とはまったく違ったものになってきてしまいます。これが出てきてしまうと…台本をしっかり確認する作業も含めて行います。面倒くさいようですが・・・台本はよりどころの1つですから、確認し、再度、シーンに取り組みます。

▼ちょっと前のぼくを知っている人には意外でしょうけれども。今はペットボトルとか投げません。しかし、アツさは偉大な先輩方と、俳優さんたちの熱意で取り戻したような気がします。

ロミオとジュリエット。全力を尽くしています!!! どうぞ皆様、お運びください☆☆

▼また今日からの1週間、素晴らしい日々でありますように☆