▼26日まで上演して参りました『ロミオとジュリエット』、無事に幕を降ろすことができました!本当にありがとうございます!
▼ぼくは「お芝居というものはお客様にやらせていただいているんだな」と思っていましたし、今回その思いを強くいたしました。
▼と言いますのも、映像技術や音声技術などが進歩した現代、どうしても舞台演劇においてはお客様のご想像に頼る所が大きいと感じております。
▼例えば今回の公演で言いますと『ここはイタリアのヴェローナです。』と言っても、それをひと目見ただけで表現するのは難しいです。出てくる人間は日本人であり、しかも全員女性。
▼しかし、お客様にご想像いただくことによって、物語は進めることができました。「最初は何をしているのか、何を言っているのか、分からなかったが、最後は引きこまれて泣いた」ですとか「言葉ではなく熱で泣きそうになった」ですとか「全員女性でも違和感がなかった」というご感想を頂きました。
▼また、実際に涙を流して下さり、終演後に出演者やぼくにお声をかけてくださった方もいらっしゃいました。
▼もちろん、嬉しいご感想ばかりではありません。厳しいご感想もあります。どちらのご感想はご感想。耳を塞ぐ事はしません。必ず試します。そしてぼくらの次期公演に反映して参ります。
▼話を元に戻して。お客様の”ご想像”に頼ることの多い舞台演劇ですから、そうした”ご想像”をして頂く為の演技も効果もぼくたちはもっともっと考えていかなくてはなりません。
▼今回の公演でも『お客様に助けて頂いた』ということはたくさんありました。ロミオとジュリエットは悲劇として有名ですが、面白いシーンもあるわけです。ぼくらのお芝居で少しクスっとしてくださったり、終盤の各シーンでは泣いてくださったり。そうすることで、一層その場が変化し、進化してくるものなんだな、と改めて思いました。
▼お客様に観て頂いて、お客様のおかげで、助けて頂いて、お芝居をする。舞台演劇というものはそういう部分も含んでいるもんだな、と感じました。お客様への感謝の気持ちを強く持ち、次の公演の準備に入ります!
▼今回、お芝居の大先輩・仲間たちに支えられ、お客様に想像してもらえる環境が出来あがりました。ありがとうございます!ぼくらの挑戦はまだまだ続きます!さらにお客様に助けていただきながら、舞台演劇空間を創造するために活動して参ります!
▼今は役者もスタッフもすこーし。ほんの少しの休憩を頂いて、冬の公演を目指してまいります!これからもどうぞ劇団新和座のお芝居にご期待ください☆☆☆