今週の間に新しい歳を迎えました。
記憶にあるのでは最初にこれ以上「歳とりたくないなあ」と思ったのは小学四年生の時でしたが、今では全く考え方が変わってしまいました。
まずひとつに、当然ながら当たり前に歳を重ねられるわけではなということです。
自然の摂理的にもどうしても人の生き死には意思や想いが関与できないことがあって、それはもう、全く予想のできないことなのだと思います。
特に医学の知識があるわけではないので余計にそういうことはわかりません……。
生きている、というかどこか生かされている気もします。
誰かや何かに許されてとか導かれてとかそういうことではなく、まわりの沢山の人によって、とわたしは思っています。
実質的なことだけではなく、支える、助ける、というのはいろいろな形があります。
たとえば何気ない一言にだって助けられたり、それが道を進むうえで大きな作用をすることもあると思うからです。
姿勢を見せることもそうですね。見せているという意識は本人にない場合だってきっと沢山あります。どんな形のものでも学びをくれない人はいない気がする……。
それがものか悪いものかはまた別ですが。
何ものにも染まっていない、まっさらな状態で生まれてきて、一日一日を積み重ね、生きていくことの尊さ。
その一日が生まれた日から遠ざかる程にきっと、繰り返されることに慣れてしまうものだから、忘れてしまうことも多くなってしまうと思うのですが、多分本来はきっとまだ不安定で頼りない時から恐らくはその時は両親の力が多かったのでしょうが、支えられ大切に導かれてきた日々があって、 いろいろな人の支えと助けも受けて、今がある。
生きて今ここにいることができるということだけでただもうありがたく、奇跡のように思えるのです。
生まれた日を区切りにわかりやすい形で示されますが、もちろん一日一日の間にも本当は生きている時間を重ねているわけなので、歳を重ねたからといってその瞬間に何かが大きく変化するわけでは決してないのですが、ひとつの区切りとして、感謝の気持ちを表すようにしています。
そして今年も沢山の方にお祝いしていただきました。
今思い出して書いていても涙が溢れ……(ちょっと席立って涙拭く)
なんだか歳重ねてきたなー、という感じはします。もうここ数年、こういうことがすっごく心にしみます。大袈裟でもなんでもなく、本当に嬉しいんです。
歳を重ねることのいいことのひとつには、生きる上での本質的な大切さや尊さを理解してくることがあると思います。泣くことが恥ずかしくなくなることもかな。
他にもいろいろありますが……。
多分、生まれてきてまた帰る日がくるからじゃないかと思っています。
だんだん、余計なことから切り離せる部分が出てきて、素直になれるというか、どんな形であっても自分のことを受け入れる勇気、器? そういうものが出来てくる、ような。
たとえばわたしはプライドとか矜持を持つことはとても大切なことだと思っていますが、そのプライドの種類(というか本当は一種類だと思うんですけど)を間違えてはいけないと思うのです。よくプライドがあるから……と聞くと、えっ? と思うようなことにこだわりを持っているということがあります。
自分が努力してきたことを心の中で支え的な感じて持っているから、そういう時間や努力や、それによって得た確かな何かを持って自分の責任を果たすことがプライドなのではないか(正しく言えてる感じがしないけど)と思うのですが、結構「バカにしないでよ」的な感じで使われることって多いですよね。
話がうまく繋げられていないのですが、
つまり、たとえば誰かにバカにされたって自分の中で自分が知っている努力の形だったりがあったら、それで何も思わない気がするのです。
だって努力は誰かに見せているわけじゃないから、そう思わない人がいたって当然ですし。
それと同様に、自分が思う自分や認められたい部分が認められなかったり思う通りにいかなかったりなんていうことは、外から見ているのだからむしろその方が多い気がして、でも自分で自分自身を素直に見ていればそんなどうだっていいや……ってな感じで思えてくるような……ないですかね?
認められることを求めるのはある種の向上の種類なのかもしれませんが、それだけに焦点がいきすぎると本質を見失う気もします。
人は人と関わりあいながら生きていくと思いますが、でも関わることは翻弄されることとは違うと思います。
一生懸命日々を重ねていけば、こんなこともさらさらさらーっと流していけるようになるのだなあと。
幼い頃はちょっとでも当たればわんわん噛みついていた気がしたんですけど、本当若さってそういうことなんだなあとしみじみしてしまう。
生きることって素晴らしいことですね。自分の中で真逆のことがどんどん起こっていくというのは不思議なものですが、考えてみるとおもしろかったりもします。
生きることを改めて見つめ返すのも、まあ、楽しいです。
感謝を忘れず努力を惜しまず、また一年間大切に日々の時間を重ねていきたいと思います。
ありがとうございます。皆さまのおかげでわたしは今日もここにいることができます。今後ともよろしくお願いいたします。
では皆さま、素敵な週末をお過ごしください。