表情と身体の動きと言葉

言葉を発するということ

「王女メディア」の稽古も最初は役の基幹となる部分を創ります。
この基盤がしっかりしていないと、役が何を喋っても、どう動いても…お客様には伝わらないのではないか、と考えています。
いくら声が良くても表情が伴わければ意味がないですし、表情ができていても、声がその場にあってなければ意味がないということに通じると考えています。
つまり、普段の生活の中でもそうですが言葉を発するというのは、何かの欲求があり、その欲求を満たすための衝動があり、方法として、喋る、言葉を発する、ということが一般的ではないでしょうか。
その一連の動きの中でやはり、その欲求に伴った’顔’というものは出てきてしかるべきだと考えています。

 

お客様をもひきつける・・・

もちろん、表情だけでなく、身体の動き、向き、視線…おおよそ人間がとる行動というものは喋る時に同時に伴うものだと考えています。
その行動や言葉というもので、他者、お客様を含めた他者を惹きつける事が舞台演劇をする上で重要な要素の一つだと思っています。
ですので、役の基幹を創る時、稽古場では、喋る言葉と共に、その方向、視線、向き、表情というものに留意して創っています。

以前も書いたかもしれませんが…稽古場で、他の役者さんが見せる表情が自分の役のヒントになることもあったりします。その表情を受け、自分の役の表情を創っていく。こうした作業も私たちの稽古場では大切にしています。

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