▼業界に特化した言葉というモノがあります。いわゆる業界用語というものです。
▼例えば、舞台の世界ですと…「わらう」とう言葉を使うことがあります。「その椅子、わらっちゃってくれる?!」というように使います。意味は「その椅子、片付けてくれる?」という意味です。つまり、『わらう』とは舞台上からモノを片付ける事を言います。
▼これは、舞台を経験したことがない人に言ってもまずは通じません。こういう言葉というのは業界ごとに多々あると思います。
▼同じ舞台の世界でも、団体や人によって、微妙にニュアンスが違う言葉を使うこともありますし、全く聞いたことのない言葉を使う団体もあると思いますし、ぼくらでもおそらくは他の団体では通用しない言葉を使うことがあります。
▼また、専門用語というものもあります。例えば・・・音響の世界で音をコントロールするモノに「ゲイン」だったり「ボリューム・フェーダー」だったりというものがあります。これは興味のない人には全くといいほど通じない言葉だったりします。
▼こうした限られた世界で通じる言葉なのですが・・・こういう言葉がないと、仕事がスムーズに進まない場合もあります。
▼今回の公演『デスマーチ -ITサポ戦線、離脱不可-』の中でも専門用語、業界用語がたくさんあります。
例えば題名にある「IT」もインフォメーション・テクノロジー、情報技術の略語です。
コードやプログラム・ソースは・・・いわゆる、機械語が書いてるプログラム(もちろん厳密には少しことなりますが・・・)を指す言葉です。
▼こうした専門用語を役者さんに如何に「普段から使っているように」喋ってもらうかを考えています。と同時にIT業界以外のお客様にこうした業界用語・専門用語が出てきても「?」のマークを出していただくことがないように考えております。
▼相反する2つのことであります。これが結構難しくもあり、そして、アイデアが浮かんが瞬間に嬉しくもあり。
▼演出者の仕事の一つに「役者さんにイメージを広げてもらう」というものがあると考えています。今回は古典の世界ではなく、ITの世界です。神の名前がコンピュータ用語になったと思えば…役者さんにイメージを広げてもらう為の、ぼく自身のイメージがとっても広がってきました!
▼日々、デスマーチの準備をしております! 古典の物語のように稽古をしていても手応えを感じております!! 是非、第11回本公演「デスマーチ -ITサポ戦線、離脱不可-」ご期待ください!
稽古場で撮影した写真・ちょっとした動画を使って、稽古場の雰囲気をお届けしております、「デスマーチの稽古場から」。その第2弾を公開いたしました!