出る側と見る側

▼次期公演『デスマーチ -ITサポ戦線、離脱不可-』のお稽古もドンドン進んでいます!と同時に、この作品、いわゆる「声だけの出演」をしていただく方もいらっしゃいます。その収録台本の準備も着々と進めております☆☆

▼また、今週来週あたり、脚本を書き下ろしてくださった、奏ちよこ先生からお知らせがあるかもしれません☆ご期待ください♪♪♪

▼さて、さて、今日の記事は久々に”武藤賀洋のお芝居について考えてみた!”の記事です。今回は『見る側と出る側』ということを考えてみました。

▼テレビ一つとっても大きく分けて出る人と見る人が居る訳です。
お芝居を仕事にしようと思ったら、もちろん、出る人にならなければいけないわけですが・・・

▼これが勉強を始めた時はなかなか難しいと思うのです。

▼『出る側とは言い訳できないし、常にサービスを提供し続けなければならない』と考えます。
つまり、テレビにしろ、舞台にしろ、いろいろな媒体などなど・・・
出る以上、言い訳はお客様には言えないわけです。

2016-11-07ba

▼どういうことかと言えば、例えば、ぼくが何かの作品に出演する機会があり、その作品が上演されたとします。

▼上演後その作品の事がインターネットで話題になったとします。

▼「いやぁ~メインキャラは良いんだけれども、このキャラ(ぼくが演じた役)が作品をぶちこわしているよね。」
などと感想をかかれたとしても、それを活かすことはしても、それに対して言い訳したり、言い返したり、凹んだりなんてできないわけです。

▼いや、人間ですから、凹みもするでしょうし、嫌な気分になるのは当然です。その上演の日の体調が悪かったのかもしれません。偶々、ぼくのお芝居にあわないキャラクターだったのかもしれません。はたまた、演出やキャスティングが良くなかったのかもしれません。

▼色々あれど、この感想、意見に対しては、けっして言い訳ができないのです。
何故ならば、仕事だからなのです。これでお金をお客様から頂戴しているわけですから、言い訳ができないのです。

▼同時に止める事も許されません。他の出演者やスタッフが居る訳ですから、一人の私情や理由で出演やお稽古を中止するわけにはいかないのです。なので、いくら批判されても、批評されても、また褒められても・・・それは我々を育ててくれるご意見なわけですから、どんなご意見にも言い訳はできないのです。

▼反対に”見る側”はどちらかというと気が楽かもしれません。つまらなければ、見なきゃ(聞かなきゃ)いいだけのことです。

▼テレビで例えるならば、面白い番組がやっていなければ、チャンネルを変えれば済む話です。ですが、出る側はそうは行かない訳です。出る側は常に準備をしておかないといけません。いざ出る、となった時に準備が出来ていなければ出ることではできません。

▼出る側の人間になるということは、とてつもなくストレスになることもあります。常に出る為に準備し、出る為の努力をしていかなければいけません。しかし、それを乗り越えて、常にサービス精神を発揮して、お客様に色々なモノを届ける気概や気持ちが必要なのだとぼくは考えています。

▼舞台に出る、ということだけではなくて総ての仕事について言える事だと思います。お金をもらっている以上、言い訳はできない、と。いやたとえもらっていなくても、仕事として行っている限り、言い訳できることなどありはしない、常に仕事をするために準備することが大事なんだと感じております。


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