新しい息吹・新しい鼓動。

平成最後の8月ももう終わろうとしています。
新和座は「新しい息吹・新しい鼓動」というキャッチフレーズとして活動してきました。
そして、今、ここに新しい息吹が、新しい鼓動が生まれています!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2代も座長も申しておりますが…稲木、西村、常に悩んでおります。
しかし、悩んでいるフリではなく、出来る限りのことを試して、行き詰まれば考え、試し、更に向かい合う。
終わりのないような作業の繰り返し。

しかし…そこから…新しい息吹、新しい鼓動が生まれてきています。
ぼくたちの王女メディア、ぜひ、ご期待下さい!!


ギリシャ悲劇の、もうひとりの主役。

ギリシャ悲劇のもうひとりの主役

今回の記事は・・・ギリシャ悲劇でもう一人の主役コロスについて書いてみようと思います。

コロスとは・・・
コロスは、英語のコーラス(合唱)の元になった言葉と言われています。
コロスそのものは古代ギリシア劇の合唱隊のことを意味しているそうです。

コロスはお客様に対して、観劇の手助けとなる劇の背景だったり、状況、または他の登場人物の心の葛藤を伝える役割を担います。
その作品のテーマについて注釈したり、理想的な反応をお客様に示す役割もあるそうです。
今回、王女メディアの中では、一般大衆の代表として、複数の若い女がコロスとして登場します。

 

 

コロスの心の叫び

コロスの役は、コロス全員のアンサンブルとして、「合わせて喋る」ということもします。
しかし、単に、合わせるわけではなく、
声の大きさ、高さ、気持ちを同期させるわけでなく、
美しい階層に重ねていかなければいけません。

これがなかなか難しい。

今回、演出を担ういとう、梨沢も色々試しながらやっています☆

今回の「王女メディア」のコロスもぜひ、ご期待下さい!!

 

 

のげやまくんからの・・・


ぼくがだいすき、のげやまくんから残暑お見舞いをいただきました!

のげやまくん、色々活動中です♪

 


平成30年8月19日のお稽古☆覚悟

今日の稽古は・・・

今日の稽古は夏休み明け一発目の指定稽古日です。

今日の稽古は、この座長のお言葉に集約されている気がします。

ぼくはこの座長のツィートを読み、座長の覚悟だと感じました。

不肖武藤、このぼくにも覚悟はあります。
新和座に対しても。
監修としてのこの「王女メディア」に対しても。

覚悟、責任

覚悟という言葉が適切なのか、責任という言葉が適切なのかはわかりませんが・・・
とにかく、座長の仰るように・・・
ぼくらのお芝居を見て、お客様が後悔しない作品に仕上げる。
お金を払っていただいて時間を割いていただいて見ていただく。
この時間を与えてくださるお客様総てを満足させることは難しいし、不可能かもしれません。
しかし、お客様総てに後悔させない、という作品にはなるはずなんです。

だからこその座長の覚悟であり、
ぼくの、ぼくらの覚悟が問われていると思います。
自分の役に、この作品に、座に・・・お客様に対する責任と言い換える事ができるかもしれません。

日本では(ぼくの周りだけかもしれませんが・・・)『責任』という言葉がどうもネガティブな・・・
・責任をとる
とか
・責めを負う
というような意味合いが強いように思います。

しかし、お客様に対し「後悔しない作品を創る」という責務と言うか・・・
ネガティブなイメージではなく、お客様に満足していただくための努力を惜しまないという事がぼくらの責任であるように考えています。

つまり・・・その責任を担うだけの覚悟が・・・今日の稽古でもありましたし、座長の言葉にも現れていると感じています。

そして、ネクスト・チャレンジ・シアターは・・・

ネクスト・チャレンジ・シアターの日程ももう少しでお知らせできるようになります!
実は劇場の方とも相談し、ある程度の日程はあがっております。
しかし、今回はいわゆる新人公演です。
これは簡単な公演ではなく、基礎の公演、新和座としてBASICとなる公演でもあると考えています。
つまり、本当にこの日程でいいのか、できるのか・・・覚悟がきまるのか、ということを、この1週間で突き詰めていきます。

ぜひ、私たちの「王女メディア」。ご期待下さい!!!!

 

今日からの1週間、ウキウキワクワクな出来事盛りだくさんの1週間でありますように♪
文芸部武藤でした☆


ギリシャ悲劇での殺人場面

悲劇悲劇というけれども…

実はギリシャ悲劇には、「殺人場面」は登場しません。
人が舞台上で死ぬことはないのです。

物語上の「出来事」として、人は死にます。
しかし、その「死の現場」は舞台上にはないのです。

シェイクスピアの作品などでは「決闘」だったり「毒を飲む」シーンなどもあったりしますが…
ギリシャ悲劇の物語の中にその描写はありません。

もちろん、現代の上演形態で「人が死ぬシーン」がある場合もあると思います。
演出方法などで”死のシーン”が出てくる場合もあると思います。

では、ギリシャ悲劇ではどのような方法で「人の死」を表現しているのでしょうか…

証言による証明

ギリシャ悲劇では役の死、その死に様は目撃者の証言によってのみ描写され、表現されています。
つまり、
「○○さんが、△△によって、死にました!」
と証言する役があり、その役の証言によって、”役が死んだ”と証明されるわけです。

つまり目の前では”死のシーン”がない代わりに、
伝聞としての”死”が表現されるわけです。

何故ギリシャ悲劇がこういう形式をとっているか、それにはまだ調査が必要ですが、
推測するに、書かれた当時の宗教観や文化を考えた時、「人の死」というものはある種特別なもので、舞台の上で表現すべきものではないとされていたのではないでしょうか。
つまり、人の生死は神こそが操れるものであり、人間がそのシーンそのものを描写することは禁忌であったのではないか、と推測しています。

とは言え、物語の中に「人の死」はあるわけで、その事実を成り立たせるための「証言による証明」という方法をとっていると考えています。

王女メディアでも

今回のネクスト・チャレンジ・シリーズ『王女メディア』でもこの証言を行ってくれる役「報告者」という役があります。
この重要な役回りでもあり、いとうと梨沢が、どのように表現するのか…悩みどころでもある役、シーンです。

この役が別の役の死の証言をした時、物語は一気に進みます。

この技術が進歩した現代において、この「報告者」の「証言」をどのように創り込むか、我々の課題の一つだと考えています。


平成30年8月5日のお稽古☆関係性と一直線

暑い日が続きます

今日は指定稽古日。
最近、とっても暑い日が続いております。
新和座の稽古場にも例に漏れず・・・気温の暑さに侵食されておりました。
しかしながら・・・
徐々に稽古場は別の熱を持ち始めました!

関係性を確認する

ある程度台本を読解していくと・・・どうしてもぶち当たりますのが・・・「この解釈でいいのだろうか」という疑問です。
その疑問を解決するためにも、役同士の関係性というものをはっきりとさせておくことが必要だとぼくたちは考えています。
この役に対しては・・・こういう関係がある。
この役に対しては・・・こういう関係・・・
こっちの役には・・・こんな関係が・・・
などなど、関係性を役同士がはっきりさせることによって・・・台本の解釈はさらに進むと考えています。
少し時間はかかりますが・・・ぼくたちはこうした関係性の議論、意見交換を時間をとって行っています。

たとえ会話を交わすことがない役であっても・・・物語の中ではなんらかの関係があるはずです。
そして、自分の役と直接接点がなかったとしても・・・相手や自分のセリフの中にその役がでてくることもあったりします。

役と役との関係性がはっきりすると・・・動きセリフがより出てきやすくなるとぼくたちは考えています。

今日も座員たちは

 

 

 

 

今日も座員たちは・・・稽古前の意気込みや、終わってからの感想をつぶやいております。
座長の仰っている通り、「表現した分だけ、気付きがある」。
表現しなければ気づきはない、行動しなければ、チャレンジしなければ、気付くことなんかできない、とぼくらは考えているのです!

そして・・・今日はさらに

今日は更に・・・今までの新和座でやったことがないような「凝る」部分を突き詰めました。
これは本番でごらんいただくことが一番だと思いますが・・・
演出チームだけでなく、俳優からもアイデアが出てきて、より深いぼくらの「王女メディア」になってきていると感じております。

ネクスト・チャレンジ・シアター 王女メディア、
是非、ご期待下さい!!

今日からの1週間、また愉快な出来事がたくさん訪れる1週間でありますように♪
文芸部武藤でした。


神話?新和?

今・・・私たちが取り組んでおりますのはギリシャ悲劇の「王女メディア」という作品です!
そこで今回は王女メディアの中にも出てくる『オリュンポス十二神』について書きたいと思います。

オリュンポス十二神とはギリシャ神話に欠かせない12柱の神々で、オリュンポス山の山頂に住まうと伝えられているそうです。
主神ゼウスをはじめとする男女6柱ずつの神々のことを指します。

ここで興味深いのが、ローマ神話の12神と同一である(ことがほぼ間違いない)ということなのです。調べてわかったのですが、ギリシャ神話で聞いた事のない神様の名前がローマ神話の方だと聞いた事があったりして、驚きです。

主神ゼウス
 ローマ神話ではジュピターと呼ばれているそうです。
 神々の王であり、雷、天空を司る神で、
 多数の神・半神・英雄の父祖といわれています。

ヘラ
 女神であり、ゼウスの妻、神々の女王でもあります。
 婚姻の女神で、女性の保護神、嫉妬深いそうです。
 ローマ神話ではジュノー。

アテナ
 ローマ神話ではミネルバ。戦争の知略を司る神で都市の守護神。
 知恵・工芸・学芸の女神でもあります。
 昔、聖闘士星矢にも出来てた気がします・・・

アポロン
 芸術・光明・予言・医療を司る神。太陽神ともされ、
 後にメディアの祖父ヘリオスと混同されるようになるそうです。
 ローマ神話ではアポロ。

アフロディーテ
 愛と美の女神であり、エロスの母とされています。
 ローマ神話ではヴィーナス。

アレス
 軍神であり、戦争の暴悪を司る男神です。
 ローマ神話ではマーズ。
 マーズ・・・MMRを思い出してしまいます。ノストラダムスの・・・
 いやぁ~当時は怖かったぁ

アルテミス
 弓術・狩猟・清浄を司る女神。ローマ神話ではダイアナ。
 月神ルナと混同されるようです。

デメテル
 農耕・大地を司る女神で乙女座に関連しているそうです。
 ローマ神話ではセレス。

ヘファイストス
 火山・鍛冶を司る男神でローマ神話ではバルカン。

ヘルメス
 伝令・商業・泥棒・旅行の守護神でのちに錬金術の神にもなったそうです。
 ローマ神話ではマーキュリー。
 かのブランドとは何か関係があるのでしょうか・・・

ポセイドン
 ローマ神話ではネプチューン。ゼウスのお兄さんだそうです。
 海・泉・地震・馬・塩を司る神。
 ポセンドンアドベンチャー・・・
 ちなみに息子はトリトンと言うそうです。。。

ヘスティア
 ローマ神話ではヴェスタ。家庭生活を司る女神。

ディオニュソス
 本能と葡萄酒、狂乱の男神でローマ神話ではバッカス。

ハデス 
 ローマ神話ではプルートー。
 冥界の王であり、地下・農耕を司る神とされています。
 ゼウスとポセイドンのお兄さんだそうです。
 浦沢直樹さんの漫画や、かのワンちゃんの名前を思い出しちゃいます。

ペルセポネ
 冥界の王妃であり、芽吹き・乙女・季節を司る女神。
 ローマ神話ではプロセルピナ。

こうして並べてみると、色々な神様がいて、ギリシャ神話って面白いと思いました!
王女メディアではどんな神様が出てきますでしょうか・・・ご期待ください!!!


平成30年7月29日のお稽古☆収録と工夫

新和座チャンネル収録

今日のお稽古の最初は・・・「新和座チャンネル」の収録でした!
次回は8月の放送ですので、また近づきましたらお知らせいたします♪

 

 

長谷川も申しておるとおり、今回は前回よりも勝手がわかってきたのか、収録時間もギュッと短く、内容も濃いものになりました!
放送を是非お楽しみに♪

 

 

お稽古での工夫

ぼくは常々思っています。
お芝居とは広い砂漠の中で米粒を探すような作業ではないのか、と。
米粒かと思って拾ったら、砂だった…そもそも、この中に米粒なんてあるのか、と・・・
迷いながらもあるであろう米粒を探していく。

そして・・・探していくうちに・・・探し方を工夫していくようになっていく・・・

 

 

 

 

 

みんながそれぞれつぶやいている通り。
それぞれがそれぞれに工夫し、悩み、創っては壊し、壊しては創っていっています。
砂漠の中で米粒を探す・・・答えのないものに挑んでおります!

来月中には、ネクスト・チャレンジシアターの詳細がお知らせできるようにいたします☆

是非、新和座の工夫、お楽しみに♪♪

今日からの1週間また、ウッキウキな出来事が訪れる1週間でありますように♪
文芸部武藤でした。